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【子ども】トイレトレーニングのやり方【発達相談員が解説】

2022年5月5日

 

子どもが産まれたら、だれもが取り組むトイレトレーニング。

 

「いつから、始めるといいのか?」

「トイレトレーニングの進め方は?」

「便座はどうしたらいいのか?」

「踏み台は必要か?」

「子供が嫌がる」

「おすすめのパンツは?」

など。

 

とても大切なことなのに。

実は、あまり知る機会がありません。

 

本記事は。

現役の発達相談員で、多くのトイレトレーニングの相談を受けてきた僕が。

少しでも「簡単に」「ラクに」トイレトレーニングを進められる方法を具体的に解説します。

 

【僕の簡単なプロフィール】

保育者として20年。その後、地域の発達相談員と幼稚園・保育園巡回の経験が15年ほどあり。

大学院では保育や教育の心理学(学校心理学)を専攻していました。

トイレトレーニングの相談は特に多く受け。試行錯誤を繰り返し有効な指導ポイントを見つけましたので、是非多くの方に知ってほしく、本記事を公開しました。

所持資格:公認心理師(国家資格)、幼稚園教諭、小学校教諭など

詳しいプロフィールはこちら

 

 

はじめに:トイレトレーニングのやり方

 

 

トイレ・トレーニングとは、「訓練」ではありません。

ムリにトイレでの排泄を強制するものではありません。

 

おむつ排泄から、トイレ排泄へ。

「時間をかけて」「徐々に」、排泄の仕方に「慣れさせること」です。

 

「慣れる」ためには、なにごとも「時間」がかかります。

 

トイレトレーニングは。

「時間をかけてあげること」

「徐々に少しずつ」

が、なによりも重要です。

 

このことを、まずはじめに十分ご理解ください。

 

 

1.トイレトレーニングという言葉

 

 

この記事では、分かりやすいように、

「トイレトレーニング」という言葉を使いますが。

 

普段の発達相談では、僕はこの言葉は使いません。

 

家庭用トイレでの排泄だけがゴールのように思えたり。

訓練をイメージさせたりするからです。

 

普段は「排泄自立」という言葉を使っています。

 

 

2.排泄自立の定義

 

 

僕の定義は以下です。

 

【排泄自立の定義】

①おしっこやうんちを、身体の中に少しの時間ためて②オムツを外した状態で③”決まった場所で”排泄する。

(2022. ひだ ゆう)

 

このような状態に「成長し・慣れること」が、「排泄が自立した」ということです。

 

注意していただきたいのは。

③は「決まった場所」ですから、家庭用トイレに限りません。

 

家庭用トイレは。

大人用に設計されているので、子供には不向きな場所です。

 

一方、おまるや保育園・幼稚園のトイレは。

完全に子供用に設計されているので、子供には安心できる場です。

 

所かまわず排泄するのではなく。

衛生管理された「決まった場所」で排泄できることが、排泄の自立です。

 

ですので、おまるや園のトイレでできるなら。

立派な排泄自立です。

 

最初の目標を、家庭用トイレにこだわりすぎると。

難易度が高くなってしまうので、注意が必要です。

 

▶おまるの選び方と使い方はこちら

 

 

3.トイレトレーニングで難しいのは2つ

 

 

トイレトレーニングで難しいのは2つ

①おむつを外した状態で排泄する

②トイレ空間に入る・便座に座る

 

この2つに”慣れさせる”のがトイレトレーニングです。

 

子どもに合わせて、

「時間をかけ」

「その方法を考え」

「できるだけ無理なく進めること」

です。

訓練ではありません。

 

難しい理由

①おむつを外した状態で排泄する

生後からの「長い、安心できる習慣」を変えるには。

時間をかけ、徐々に慣らしてあげることが大切です。

 

②トイレ空間に入る・便座に座る

特に家庭用トイレは、完全に大人用に設計され。

子どもには不向きな場所です。

狭い・薄暗い・便器や便座が大人サイズ、などの理由です。

 

大人でも。

使い慣れていない場所のトイレには、抵抗感がありますよね。

 

 

4.トイレトレーニングは、いつから?

 

 

上記「①おむつを外した状態で排泄する②トイレ空間に入る・便座に座る」に少し慣れていれば。

本格的なトイレトレーニングが始まってもスムーズです。

 

トイレトレーニングは「2歳の夏から」と、よく言われますが。

①②共に。余裕があるときには2歳前からでも少しずつ経験できることです。

 

①②を”少しでも”経験していたら。「2歳の夏」からスムーズに進みます。

 

▶くわしくはこちら

 

 

5.トイレトレーニングの進め方

 

 

繰り返しますが。トイレトレーニングでむずかしいのは以下2つです。

 

①おむつを外した状態で排泄する

②トイレ空間に入る・便座に座る

 

2歳の夏に。いきなり「おむつを外して」、「トイレに座らせようとしても」うまくいきません。

 

▶余裕のあるときには、たまにおむつを外しての排泄を経験させてください。

(おむつに慣れきっていない早い段階がやりやすく。場所はトイレでなくてもどこでもいいです)

 

▶嫌がらなければトイレに入り、幼児用便座に座ることを遊び感覚で経験させてください。

(排泄なし、着衣のまま座るだけでかまいません。居間のおまるに座る、でもいいです)

 

「2歳の夏」以降から初めてトレーニングを始めた方、現在トレーニング中の方も。

何歳から始めても、やり方は同じです。

 

まず、この2つから無理のないように進めて下さい。

 

トレーニング中で、今苦戦している方は。

もう一度、この2つを無理なくできるようにしてください。

 

このツイートもどうぞ

;

 

▶こちらの記事もご覧ください。

 

 

 

6.「日中のおしっこ自立」が最初の目標

 

 

日中のおしっこ自立が最初の目標

 

排泄は。以下の順番で自立し、それぞれ別物です。

①おしっこ

②うんち

③夜のおねしょ

 

ですので。最初の目標は「日中のおしっこ自立」です。

 

おしっこは一番頻度が多く、自分でできるようになると親子共に便利であり。

うんちよりも難易度が低いので取り組みやすいです。

 

これができると。排泄自立は、全体の8割完成と僕は考えます。

 

▶うんちが難しい理由と対処法

 

おねしょのトレーニングは必要ない

夜のおねしょは、寝ているので本人は頑張れません。

 

トレーニングではなく、「身体の成長を待つ」ことが必要です。

 

▶子どものおねしょ対策

 

 

6.トレーニングがうまく進まない場合

 

いろいろやってみても。

トレーニングがうまく進まず、親子ともに煮詰まってしまう場合があります。

 

そんなときには。ムリに進めるより、いったん休み。

おむつにスムーズにおしっこやうんちができる状態をキープさせてあげることです。

 

ムリに進めると排泄をガマンする子がいます(特にうんち)。

身体に良くないだけではなく、トイレに誘うタイミングがわからなくなります。

 

快便状態さえキープしておけば、トイレへの移行が可能になったときにスムーズです。

 

 

7.まとめ:トイレトレーニングのやり方

 

 

もう一度、排泄自立の定義を書きます。

 

『①おしっこやうんちを、身体の中に少しの時間ためて ②オムツを外した状態で ③”決まった場所で”排泄する』

(2022. ひだ ゆう)

 

③はトイレに限りません。特に家庭用トイレは、幼児にはとても抵抗のある場所です。

 

そこだけをゴールにすると。難易度がとても高くなってしまいます。

 

おまるでできた時点でも排泄自立と僕は考えます。

また、家庭のトイレでできなくても。園のトイレなどでできるなら、それも自立と僕は考えます。

 

おまるや園のトイレなどで排泄できるなら。家庭用トイレへの移行はむずかしくはありません。

 

あとは、少しの時間の問題だけです。もうりっぱな排泄自立です。

 

▶こちらの記事もご覧ください。

>>トイレを教えない理由

 

▶「幼児の偏食」対処方法

 

 

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