トイレトレーニングでおまる使用を考えている場合。
「どのおまるが良いのか?」気になる所です。
現役の発達相談員で、トイレトレーニングの相談も多く受けている僕が。
そのお悩みと、使い方にもにお答えいたします。
【僕の簡単なプロフィール】
保育者として20年。その後、地域の発達相談員と幼稚園・保育園巡回の経験が15年ほどあり。
大学院では保育や教育の心理学(学校心理学)を専攻していました。
毎日行っている発達相談では、トイレトレーニングの相談は多く受けています。
所持資格:公認心理師(国家資格)、幼稚園教諭、小学校教諭など
記事の内容
1.「おまる」の選び方
僕は「イス型」をおすすめします。
理由は、洋式トイレと形状が似て、同じ座り方なので。
トイレへの移行がしやすいからです。
「おまる」の種類
おまるは大きく分けると3つあります。
①イスのようにそまま座る「イス型」
②またいで座る「またぐ型」
③両方できる「両方型」
①イス型
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②またぐ型
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③両方型(前後両方使えます)
注意点
どの型を選んでも。
座った時、「両足裏全体がしっかり床に付く」物を選ぶことが重要です。
身体が安定し排泄に集中できます。
2.「イス」と「またぐ」のメリット・デメリット
メリット | デメリット | |
イス型 | ・パンツを下げたまま、座れる
・トイレと形状が似ているので、移行しやすい |
・またぐ型に比べると、姿勢はとりづらい
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またぐ型 | ・姿勢が安定しやすい
・キャラクターものが多く親しみやすい |
・イス型に比べると、またぐまでに時間がかかる
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洋式トイレに形状が似ている理由で、僕は「イス型」をすすめますが。
子どもが嫌がる場合は無理しないでくださいね。
3.「おまる」の使い方
おまるが排泄自立のゴールです
排泄自立の定義は、
『①おしっこを身体の中に少しの時間ためて②オムツを外した状態で③決まった場所で排泄する』(2022.ひだゆう)
と僕は考えます。
「③決まった場所」とは、居間やソファーなど所かまわず排泄するのではなく。
「衛生管理のできる決められた場所でする」ということなので、トイレにこだわる必要はありません。
トイレにこだわらず、おまるで全く問題ありません。
おまるで排泄できるなら、少し時間をかけてあげれば必ずトイレでもできます。
「おまるシート」で片づけもラク
おまるの中桶にかぶせるだけの楽々装着で、使い捨て。片付けもラクです。
置く場所
衛生的に気にならなければ、居間やテレビの前など。
子どもがリラックスできる場がいいです。
自宅トイレのような「狭く」「薄暗い」場所は、子どもは苦手です。
初めは服着たまま座るだけでOK
トイレに抵抗がある場合は、服を着たまま「おまる」に座るだけでOKです。
焦らず、徐々に慣らしていきましよう。
4.まとめ:「おまる」の選び方
自宅のトイレは、狭い空間や薄暗い明かり、便器の大きさ等。
全て大人用に設計されたものです。
オムツを外しての排泄に慣れていない幼児にとっては。
自宅トイレはとても「無理のある場」です。
ですので、子供用につくられた「おまる」を有効に活用すべきです。