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子どものトイレトレーニングは、いつから【発達相談員が解説】

2022年3月13日

 

オムツは便利ですが。デメリットも。
一つは。生後からずっと着用し、オムツ密着状態の中で排泄してきたため。トイトレ始めても。オムツを外しての排泄が不安で、なかなか外せないこと。

なのでトイトレ前の早期から、“たまに”でいいので。オマル等で、オムツを外しての排泄経験は有効と思っています

 

誰もが取り組むトイレトレーニング。

「2歳の夏から」と言われていますが。本当にそれで良いのでしょうか?

現役の発達相談員の僕が。

「いつから」始めたらよいのか?その理由は何か、についてお答えします。

 

【僕の簡単なプロフィール】

保育者として20年。その後、地域の発達相談員と幼稚園・保育園巡回の経験が15年ほどあり。

大学院では保育や教育の心理学(学校心理学)を専攻していました。

トイレトレーニングの相談は特に多く受け。試行錯誤を繰り返し有効な指導ポイントを見つけましたので、是非多くの方に知ってほしく、本記事を公開しました。

所持資格:公認心理師(国家資格)、幼稚園教諭、小学校教諭など

詳しいプロフィールはこちら

 

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1.トイレトレーニングは、いつから?

 

 

可能なら、できるだけ早くからです。

 

もちろん、「できるだけ早く」オムツを外して、トイレで排泄させることではありません。

 

「できるだけ早く」した方がいい内容は、以下2つです。

 

できるだけ早く開始した方がいいトイレトレーニング内容2つ

①オムツを外しての排泄経験(たまに)

②トイレ(おまる)に座る(たまに)

それぞれ解説します。

 

①オムツを外しての排泄経験(たまに)

トイレトレーニングで一番難しいのは。

オムツを外し開放空間で排泄することです。

 

子どもは、生後からずっとオムツを着けた密着空間の中で排泄しています。

オムツを外すことには不安や恐怖があります。

 

ですので、本格的なトイトレ前から。

大人が身体を支えてあげて、オムツを外した状態でおまる等に排泄する経験をした方がいいと僕は考えます。

 

たまにでいいですので。

早くから経験するほど、オムツを外した排泄に抵抗感は少なくなります。

 

気にならなければ、お風呂でおしっこ

衛生的に気にならなければ、入浴の際におしっこさせてみてはいかがでしょうか?

 

入浴時には、自然な形で裸(オムツを外した状態)になります。

自然な形で誘えるのではないでしょうか。

 

入浴前に水分をとると出やすいかも知れません。

 

②トイレ(おまる)に座る(たまに)

トイレトレーニングで、次に難しいのは、「トイレに入ること」「便座に座ること」です。

 

家庭のトイレは、完全に大人用に作られたものです。

狭く、薄暗く、水を流す音も大きく、便器も大人サイズです。

 

ですから、家庭のトイレは幼児には不向きであり、抵抗感が大きいものです。

 

トイレ(おまる)で排泄しなくていいので。

そこに「遊び感覚で」「短時間」座ることに慣れておくと、後のトイレトレーニングがスムーズに進みます。

 

家庭のトイレに抵抗あるなら、子どもの身体に合ったおまるがいいです。

置く場所も、慣れ親しんだ場所が理想です。

 

なお、トイレ使用なら、子供用補助便座と足台は必ず設置してください。

 

注意点

①②どちらも無理強いは逆効果になります。遊び感覚が重要です。

 

>>トイレ排泄を嫌がる理由はこの記事が詳しいです

 

 

2.トイレトレーニングを、できるだけ早く開始した方がいい理由

 

 

今まで述べたように。

トイレトレーニングの難しさは、

①オムツは外しての排泄に不安(恐怖)

②トイレの場が不安の2点です。

 

オムツはとても便利なものですが。

生後から長期間の習慣を突然変えることは子どもには大きなストレスです。

 

ですから、まだ「オムツの密着空間での排泄」に慣れきっていない早い段階で。

オムツを外した状態での排泄を経験し、少しでも環境変化のストレスを軽減させることは有効です。

 

 

3.本格的なトイレトレーニングの開始時期

 

 

たまにする、「①オムツを外しての排泄」や「②トイレの場や便座に座ること」に抵抗が少ないのであれば。

トイレトレーニングはスムーズに進みます。

 

良く言われている「2歳の夏」(幼稚園年少組に入園する前)からでも十分です。

 

>>トイレトレーニングの一般的はお話はこちら

 

 

4.トイレトレーニングは、いつまでに完了させていればよいのか

 

 

トイレトレーニングは、いつまで

幼稚園年少組までに完了させていると、子どもは困ることが少なくなりますが。

それまでに完了していない場合には、入園後に園と一緒に進めていけると心強いですよね。

 

僕の地域の幼稚園は3割~4割の子はオムツで入園し、入園後に外れます。

入園前に園に相談しておくと良いです。

 

排泄自立の定義

『①排泄を少しの時間我慢でき②オムツを外した状態で③決まった場所で排泄すること(2022. ひだ ゆう)』

と僕は定義します。

 

日中のおしっこを、トイレでなくてもおまるでできたら9割自立と僕は考えます。

 

まずは、そこを目標にすることをすすめています。

 

 

5.高齢者の排泄習慣も同じ

 

 

ベテランの介護士さんから。

高齢者の方で排泄にオムツが必要になった場合。

「すぐに排泄することは難しい」と聞きました。

 

やはり、誰しも長期間の経験を突然変えることには抵抗感がありますよね。

 

 

6.まとめ:トイレトレーニングは、いつから?

 

 

オムツは便利な物なので、うまく利用していくことが大切です。

子育ての大変さを軽減するメリットは多いですが、今まで述べてきたデメリットもあります。

 

たまにでいいので。

まだ抵抗感の少ない早期から、おむつを外しての排泄やトイレの場に少しだけ慣れておくことは有効な経験です

 

オムツを外しての排泄は、トイレトレーニングとは別にしても。

もともとの人(子ども)の自然な姿であります。

 

▶こちらの記事もご覧ください。

>>トイレトレーニングの一般的はお話はこちら

 

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