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【トイレトレーニング】トイレを教えない理由

 

日中のおむつが外れトイレでおしっこできるようになっても。

事前に「おしっこ出る」「おしっこしたい」などと事前に知らせることができない場合があります。

 

また、トイレにまにあわず、もらしてしまうことがあるかも知れません。

 

本記事では、

誘えばトイレでおしっこできるのに、なぜ自分で知らせることができなのか。

その理由と、知らせられるための方法を解説します。

 

 

1.トイレを教えない理由

 

 

おしっこが身体に「たまった感覚」がわからないからです。

 

そして、

「たまった感覚」が育ち、事前に知らせられるようになるためには。

 

開放空間で、おしっこする経験を繰り返すことが必要です。

 

 

2.人はいつからおしっこをためられるのか?

 

 

二つの引用文章を紹介します。

 

新生児は神経系統の発達が未熟であり、生後3ヶ月頃までは排尿も反射的である。4ヶ月前後から無意識的な排尿抑制や、排尿の前に泣くという未熟な形で尿意を周囲に知らせる行動が見られ始める。0歳後期になると延髄に伝達された情報で無意識のうちに排尿を抑制する働きが整っていき、排尿反射を抑制することで膀胱に貯まる尿量が増加していく。

引用:松本園子『乳児の生活と保育』ななみ書房, 2018.  P.142

 

例えば、昭和10年(1935年)ころの記事には、生後6ヶ月くらいでおむつを外していたという記述があります。実際、人間の赤ちゃんは、生後6ヶ月を過ぎるころから、少しずつ溜めて出すことができるようになってくるのです。

引用:和田智代『幸せの排泄コミュニケーション』言叢社,2018.  P.107

 

これらによれば、人はもともと0歳後半にはおしっこを身体にためられるようになるようです。

 

 

3.「たまった感覚」がわからないのはなぜか?

 

 

おしっこをためられる機能がそなわっても、「たまった感覚がわからない」のはなぜか?

 

生後より常時おむつを使用し、その密着した閉鎖空間での排泄を繰り返しているためであり。

ためられる機能があっても必要がなく、その機能や感覚が育ちにくいと考えます。

 

 

4.おしっこを「ためる感覚」が育つには

 

 

身体からオシッコが出ているという現象を、目で見て皮膚で感じて、ついでに音も聞いて、臭いも感じて…というように、五感を使って脳がちゃんと認識することで「オシッコを溜めて出す」という排泄をコントロールする感覚が育っていきます。ところが、おむつの中だけで排泄していると「おしっこが出ている」という事実を脳が認識しづらい。

引用:和田智代『幸せの排泄コミュニケーション』言叢社,2018. P.202

 

つまり、おむつの密着した閉鎖空間ではなく。

 

おむつを外した開放空間での排泄や布パンツの少しゆったりした空間でもらす経験などでこそ、「おしっこが出ている」という現象を子供はしっかり感じ取れ。

 

「おしっこをためて」→「出す」という排泄をコントロールする感覚が育つということです。

 

5.まとめ:トイレを教えてくれない理由

 

 

乳児期の「反射的な排泄」から排泄機能が成長していくと。

脳が膀胱の状態を常時監視し自動制御(自動抑制)できるようになり。

おしっこを少しの間ためて、それから排泄できるようになります。

 

この脳と膀胱の情報のやり取りの成長のためには。

「おしっこが出ている感覚」を五感でしっかり感じることが必要であり。

そのためには開放空間での排泄を繰り返し経験していくことが大切です。

 

「おしっこをためる感覚」がしっかり育つまで、大人の声がけでトイレに誘うことは必要です。

 

また、布パンツにおしっこをもらすなど、トイトレ期の「おもらし」は失敗ではなく大切な経験であり。

その経験を通して「おしっこをためる感覚」が育ちます。

 

トイレトレーニングについてはこちら

 

【参考文献】

・日本小児泌尿器科学会website( https://jspu.jp/ippan_013.html)

・和田智代『幸せの排泄コミュニケーション』言叢社,2018.

・松本園子『乳児の生活と保育』ななみ書房, 2018.

・末松たか子『おむむつのとれる子、とれない子―排泄のしくみとおしっこトレーニング』

大月書店,1994.

・三木茂夫『内蔵のはたらきと子どものこころ』増補新装版 築地書館,1995.

・二木武他『小児の発達栄養行動』医師薬出版,1984.

 

 

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