子供の生活リズムの乱れが気になるけど。
「直し方が分からない?」
「生活リズムの理想は?」
「生活リズムは、いつから整えるといいのか?」
等々の疑問があると思います。
子供の生活リズムを整えるのは非常に重要です。
現役の発達相談員である僕が。
幼児期の子供の生活リズムの直し方を解説します。
【僕の簡単なプロフィール】
保育者として20年。その後、地域の発達相談員と幼稚園・保育園巡回の経験が15年ほどあり。
大学院では保育や教育の心理学(学校心理学)を専攻していました。
所持資格:公認心理師(国家資格)、幼稚園教諭、小学校教諭など
1.子供の生活リズムの直し方
幼児の生活リズムは、『睡眠・食事・排泄』を整えることが大切です。
そのために。
『睡眠と食事の時間を一定にする』ことが重要です。
睡眠と食事の時間が一定になると、排泄の時間も決まってきます。
睡眠・食事・排泄は脳で連動されているためです。
時間を一定にする
時間を一定にしたルーティン(決まった手順)は。
子供の健康や発達にとって非常に重要です。
以下はその理由です。
・安定感を提供する:ルーティンは子供に安定感を与えます。予測可能な環境や日々の活動は、子供が安心して成長し、自信を持つことにつながります。
・内部時計の調整:規則正しいルーティンは、身体の内部時計を調整し、自然な身体サイクルを促進します。これにより、睡眠・食事・排泄の質が向上し、健康的な習慣が形成されます。
・自己管理力の育成:ルーティンを通じて、子供は自己管理力や責任感を発展させます。予定された活動や責任を果たすことで、時間管理やタスクの完了について学びます。
・社会的なスキルの向上:日々のルーティンは、家族や他の人との関係を築くための機会を提供します。例えば、共通の活動やルーティンに参加することで、コミュニケーションや協力のスキルが向上します。
・ストレス軽減:予測可能な日常生活は、子供にとってストレスを軽減する効果があります。変化や不確実性が少ない環境において、子供は安心して過ごすことができます。
睡眠の整え方
『早起き早寝』が基本です。
起床就寝時間は理想にとらわれることなく。
家庭の状況に合わせて考えてください。
もし、今の状況より早くしたいのなら。
起きる時間で調節してください。
眠たくないのに早寝させるのは難しいからです。
その場合、少しずつ早めるのがポイントです。
いきなり、一時間や三十分の早起きは無理です。
五分くらいずつ早めてください。
食事の整え方
時間を一定に
できるだけ、食事の時間を一定にしてください。
保育園・幼稚園に通われている方は。
園の給食時間は一定です。
家庭では、朝食・夕食の時間に気を付けてください。
その際、理想の時間にとらわれないことが大切です。
それぞれの家庭の事情があるので。
可能な時間で一定にします。
なお、お風呂は夕食前の方が睡眠にはいいです。
できるだけ朝食を
午前中元気に過ごすためには朝食は大切です。
保育園・幼稚園のメインの活動は午前にあるからです。
タンパク質を摂れると理想的です。
2.子供の排泄リズム
睡眠と食事の時間を一定にすると。
排泄時間も決まってきます(特に大便)。
睡眠・食事・排泄の時間が一定になると。
幼児の基本的生活リズムは整います。
3.まとめ:子供の生活リズムの直し方
『睡眠・食事・排泄』の時間を一定にすることが、幼児期の生活リズムのポイントです。
その際に理想にとらわれすぎないことが大切です。
それぞれの家庭の現状の生活の中で、できる範囲で少しずつ整えてください。