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【排泄自立にむけた】紙おむつのデメリット

2022年7月2日

 

 

①【トイレで排泄できるには】
『おしっこを体の中に少しの時間ためて→出す』感覚とリズムが必要です。

これは排泄自立した大人には簡単ですが。
トイレトレーニング中の幼児にはむずかしいこと。
なぜなら。生後からずっとオムツ排泄のため、おしっこを体の中にためておく必要がなかったからです。

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②『おしっこを体の中に少しの時間ためて→出す』感覚とリズムは。

オムツを外した状態で、『布パンツに漏らしたり』、『何も身に付けていない開放空間で排泄したり』の経験の中で徐々に育ちます。

なので。トイレトレーニング中に、『おしっこを漏らす』ことは"失敗"ではなく、"大切な経験"です。

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③この『おしっこを体の中に少しの時間ためて→出す』感覚とリズムが十分に育っていない(わからない)ために。

オムツを外してトイレで排泄できるようになっても。排泄前に「おしっこしたい」と予告できなかったり。排泄のタイミングがバラバラになったりするのではないか、と考えています。

 

子どもが産まれると。

現在の日本では、ほぼすべての子が紙おむつを着用します。

 

布おむつの時代に比べ。高性能の紙おむつの出現により、親の子育ての負担は大きく減りました。

僕も、もちろん。紙おむつ使用は賛成です。

 

ただ、「排泄自立」(おむつを外して、トイレで排泄できるようになること)から考えると。

いいことばかりではありません。

 

本記事では。

便利な紙おむつですが、その後の排泄自立を考えたとき。

紙おむつのデメリットは何なのか解説し「上手な使い方」を提案しています。

 

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1.【排泄自立にむけた】紙おむつのデメリット

 

 

デメリットは以下です。

・「ためて→出す感覚」が経験しづらい

・おむつを外す不安(恐怖)がうまれる

・排泄サイン(しぐさや表情)に気づく必要がない

それぞれ解説します。

 

「ためて→出す感覚」が経験しづらい

赤ちゃんは、もともとは生後6か月くらいからおしっこをためられるようになり。

1歳6か月~2歳くらいには排泄自立できるそうです。

 

しかし、高性能の紙おむつを常時着用することで。

トイレ排泄に必要な「おしっこをためて→出す」感覚を経験しづらくなります。

 

おしっこをためる(ガマンする)必要もなく、出た感覚もわかりにくくなるからです。

 

この感覚をしっかり育てるためにも。

余裕のある時には、たまにおむつを外した状態で排泄させ。

おしっこが体から出る感覚をしっかり実感させることが大切です。

 

参考文献:幸せの排泄コミュニケーション  言叢社 和田智代 著

 

おむつを外す不安(恐怖)がうまれる

トイレトレーニングが難しい最大の原因は、おむつを外して排泄できないことです。

 

生後から密着したおむつの中で「常時」排泄していたため、その状態に慣れきってしまい。

おむつを外した開放状態で排泄することに不安(恐怖)感があるためです。

 

ですので。余裕のある時には、たまに、おむつを外して排泄する経験をおすすめします。

 

トイレ排泄を嫌がる理由

 

排泄サイン(しぐさや表情)に気づく必要がない

紙おむつを常時着用していると、そのつど排泄に気づく必要はありませんが。

 

近い将来のトイレトレーニングを考えると。

子どもの表情やしぐさから、排泄に気づいてあげることは大切です。

 

トイレに誘いかける必要が出てくるからです。

 

乳幼児期はまだ言葉での表現が十分ではないので。

排泄に限らず、表情やしぐさから大人が子どもの心情を気づいてあげることは大切です。

 

 

2.無理せず、余裕のある時に

 

 

将来の排泄自立(トイレで排泄できること)を考えると。

紙おむつに頼りすぎないことで、スムーズにトイレトレーニングが進みます。

 

しかし。子どものお世話は、排泄自立のほかにもたくさんあるので。

あまり無理せず、「上手に紙おむつに頼る」ことをおすすめします。

 

 

3.まとめ:紙オムツ使用の注意点

 

 

将来の排泄自立を考えると。

余裕のある時には。早いときから、”たまに”おむつを外して排泄させることは大切です。

 

紙おむつは大人の便利のために作られたものですが。

頼りすぎずに、「上手に頼っていく」ことをおすすめします。

 

トイレ・トレーニングの考え方

 

 

 

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