長く読み続けられている絵本は。
それだけ子どもに人気、ということです。
僕が保育者時代に、実際に子どもたちに読み聞かせた『ロングセラー絵本』の中から。
自信をもっておススメできるものを紹介します。
【僕の簡単なプロフィール】
保育者として20年。その後、地域の発達相談員と幼稚園・保育園巡回の経験が15年ほどあり。
大学院では保育や教育の心理学(学校心理学)を専攻していました。
学校図書館司書教諭の資格をもち、保育者時代は園の絵本コーナーの管理もしていました。
所持資格:学校図書館司書教諭、絵本児童文学研究センター基礎講座(通信)修了、公認心理師(国家資格)、幼稚園教諭、小学校教諭など
記事の内容
1.人気のロングセラー絵本
どれも名作・ロングセラー本で、長く子どもに人気です。
図書館等でも借りられると思います。
・スイミー
・100万回生きたねこ
・わすれられないおくりもの
・ねずみくんのチョッキ
・ちいさいおうち
・はらぺこあおむし
・いたずらきかんしゃちゅうちゅう
・かばくん
スイミー
小さな黒い魚スイミーは、兄弟みんなが大きな魚にのまれ、ひとりぼっちに。
海を旅して出会った仲間と大きな魚に立ち向かいます。
引用:好学社
100万回生きたねこ
100万年も しなない ねこが いました。
100万回も しんで,100万回も 生きたのです。
りっぱな とらねこでした。
100万人の 人が, そのねこを かわいがり, 100万人の 人が, そのねこが しんだとき なきました。
ねこは, 1回も なきませんでした。
読むたびにちがう気持ちになる、りっぱなとらねこの、ふしぎな物語。
- 週刊朝日書評
「これはひょっとすると大人のための絵本かもしれないが、真に大人のための絵本ならば、子供もまた楽しむことができよう。それが絵本というものの本質であるはずだ。そして『100万回生きたねこ』は、絵本の本質をとらえている。」
- 日本経済新聞「こどもの本」書評
「 このとらねこ一代記が、何を風刺しているかなどと考えなくても、すごいバイタリティーをもって生き、かつ死んだ話をおもしろいと思ってみればよいと思う。上級から大人まで開いてみて、それぞれに受けとめられるふしぎなストーリーでもある。飼い主へのつながりが無視され、前半と後半が途切れているようで、みていくとつながってくるふしぎな構成である。」
引用:講談社BOOK倶楽部
わすれられないおくりもの
だれからもたよりにされ、したわれていたアナグマが死んだ。
かけがえのない友を失った悲しみで、みんなはどうしていいかわからない。
でもアナグマは、野原のみんな一人一人に、すてきなおくりものをのこしていった…。
“死”の意味をやさしく温かく伝え、心にしみる感動をよぶ。
引用:評論社
ねずみくんのチョッキ
おかあさんがあんでくれた、かわいいチョッキ。
“ちょっときせてよ”と動物のなかまたち。
あらあら、チョッキがどんどんのびて・・・。
引用:ポプラ社
ちいさいおうち
しずかないなかに,ちいさいおうちがたっていました.
やがてどうろができ,高いビルがたち,まわりがにぎやかな町になるにつれて,ちいさいおうちは,ひなぎくの花がさく丘をなつかしく思うのでした――.
時の流れとともに移りゆく風景を,詩情ゆたかな文章と美しい絵でみごとに描きだした,バートンの傑作絵本.(1965.12刊行 2019.11改版)
引用:岩波書店
はらぺこあおむし
にちようびの あさ うまれた ちっぽけな あおむしは、 おなかが ぺっこぺこ。
げつようびには りんごを ひとつ、 かようびには なしを ふたつ……。
たくさん たくさん たべて、 ふとっちょになった あおむし。
さなぎになって、 さいごは うつくしい ちょうちょに へんしんします。
引用:偕成社
いたずらきかんしゃちゅうちゅう
ちいさな機関車のちゅうちゅうは、いつも客車や貨車を引いて小さな駅と大きな駅の間を走ります。
ある日ちゅうちゅうは、みんなの注目を集めたくて、ひとりだけで走り出してしまいます。
威勢よく走るちゅうちゅうに、まわりのみんなは驚き、怒り出します。
やがて日が暮れて、石炭も水も少なくなり、古い線路に迷い込んでとうとう止まってしまったちゅうちゅう。
そこに迎えに来てくれたのは、最新式の汽車にのった機関士でした。
引用:福音館書店
かばくん
動物園に朝が来ました。
かばの親子のところに、かめくんを連れた男の子がやってきます。「おきてくれかばくん」。水からあがったがかばくんが姿を現すと、動物園に来ていた子どもたちはびっくり。
やがてご飯の時間、かばくんはキャベツをまるごと一口でぱくり。食べた後はごろんところがっておやすみなさい……。
シンプルで詩的な文章と、ゆったりとした油絵が、大きくてユーモラスなかばの姿を生き生きと描きます。
引用:福音館書店
2.ロングセラー絵本の選び方
ロングセラー本は、ここで紹介した本以外にもたくさんあります。
どれがいいか選ぶのが難しい場合には。
幼稚園・保育所に通っている方であれば。先生に教えてもらうといいでしょう。
もちろん図書館の司書さんに聞くのもいいです。
自分で選ぶめやす
10年以上前に発行されたものを選んでください。
ページの一番最後に発行年数が書いてあります。
3.絵本の購入の仕方
通っている幼稚園・保育や図書館など無料で借りられるところで借りて読み。
親子ともに気に入ったものを買うのがおススメです。
いい絵本は内容も良く、製本もしっかりしているので高価だからです。
しかし、ここで紹介したような名作本は。
その後ずっと大人になっても楽しめるし。
次の子(孫)が生まれても楽しめるものです。
ですから、長い目で見ると決して高価ではありません。
4.まとめ:人気のロングセラー絵本
絵本は幼児期だけのものではなく。
成長してからも楽しめるし、大人自身も楽しめるものです。
ロングセラー本は長い年月をかけて選ばれた名作です。
まず、借りて見て・読んで、親子で楽しんでみてください。
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