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幼稚園見学のポイント【発達相談員が解説】

2022年7月31日

 

幼稚園は教育の場ですが小学校と違い、さだめられた教科書はありません。

さまざまな遊びを通して、育ちに必要な経験をする場です。

 

ですから、実際の活動内容は各園により違い。

親子にあった幼稚園を探すための事前の見学は重要です。

 

本記事では。

発達相談員として地域の複数の幼稚園を巡回している僕が。

幼稚園見学のポイントを解説します。

 

【僕の簡単なプロフィール】

保育者として20年。その後、地域の発達相談員と幼稚園・保育園巡回の経験が15年ほどあります。

大学院では保育や教育の心理学(学校心理学)を専攻していました。

所持資格:公認心理師(国家資格)、幼稚園教諭、小学校教諭など

詳しいプロフィールはこちら

 

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1.幼稚園見学のポイント

 

 

・どこがいいか分からなければ、まずは近くの園

・複数見てくらべる

・事前の電話対応もポイント

・保育内容が子に合うか

・親と職員の相性

・可能なら園長や理事長と話す

・可能なら在園児がいるときに

・教員配置

・園バスについて

・特別な支援の必要な子の受け入れがあるか

 

それぞれ解説します。

 

どこがいいか分からなければ、まずは近くの園

自宅から「近い」ということも園を決める大きなポイントです。

 

園への行き帰りの負担が少なかったり、急な発熱やケガなどにも対応しやすかったりするためです。

 

複数の園を見学し見くらべるためにも、まずは近くの園を。

 

複数見てくらべる

複数の園を見比べることで、保育内容・雰囲気の違いが実際にわかります。

お子さんによっては、あわない園では玄関から入りたがらないこともあります。

 

事前の電話対応もポイント

電話に出た方との対応になりますが、園の雰囲気を表す一つの目安にはなります。

 

必要なときには電話をして、話しやすいか確認してください。

 

保育内容が子に合うか

認可園の保育内容は、国の指針である「幼稚園教育要領」にもとづいていますが。

 

幼児教育の場合、実際の活動内容はさまざまです。

 

例えば、子どもによっては、集中力が短く一斉活動が苦手な場合があります。

その場合、一斉活動が多いところより。

好きな遊びができる時間が多いところの方が楽しめるかもしれません。

 

そのために、実際に保育活動中の様子を見せてもらうのは理想です。

(コロナ禍では見学できない場合もあります)

 

親と職員の相性

子どもだけではなく、親との相性も重要です。

園とコミュニケーションを取りやすいと子育てがラクになります。

 

例えば、園から元気なく帰ってきたとき。園での様子を知りたくても、子どもは詳しく話せないことがあります。

 

そんなときに、気軽に園に聞けると安心です。

 

また、普段の子育ての方法や悩みを聞いてもらえると心強いですよね。

 

幼稚園に入園するということは、「これからの子育てを家庭と園とで一緒に考えて、一緒に子育てしていける」ということです。

 

可能なら園長や理事長と話す

園の重要なことを最終決定をする人が、どういう方かを知っておくことも大事なことではないかと思っています。

 

入園説明会などで全体に向けお話しされる場合もあるので、機会があれば参加するとお人柄がわかるかもしれません。

 

可能なら在園児がいるときに

園によっては、在園児のいないときに施設の見学会や説明会を実施するところもありますが。

 

在園児がいるときに、「先生と園児がどのようにやり取りしているか」を見ることが大切です。

 

ここでも、複数のクラスを見ることが理想です。

 

教員配置

クラスの先生が何人いるかを見ます。

 

僕の地域では、年少組は複数の先生がいることが多いですが。

「常にいる場合」と「必要に応じている場合」があるので、確認してください。

 

年中・年長組に進級した場合もどうなるか確認しておくと安心です。

 

園バスについて

①バス停はどこになるのか?

 

②到着予定時刻に遅れた場合に連絡あるか?

→僕の地域ではスマホに連絡がくる園もあります

 

③バスに乗ってる時間はどのくらいか?

→短いほど疲れません

 

④朝、園に到着する時間は何時ころか?

→早いほど朝いっぱい遊べます。

自宅が近い子は9時ころから遊んでいますが、バスコースによっては10時ころ到着という場合もあります。

 

特別な支援の必要な子の受け入れがあるか

僕の地域では、ほぼすべての園が受け入れています。

 

「特別な教育的支援」とは「丁寧な保育」ということです。

 

支援の必要な子だけではなく、すべての子の保育(教育)に大切な考え方なので。

その園がどう考えているかを知っておくとことは参考になります。

 

 

2.プレ幼稚園も有効です

 

 

【プレ幼稚園とは】

幼稚園入園前(2歳)に、親子で週に数回通う保育体験です。

僕の地域では親子で通うところが多いですが、子どもだけで通うところもあります。

 

見学だけではなく、継続して通うことでその園の保育が詳しくわかります。

 

気に入った園があれば参加することも検討してみてはいかがでしょうか。

 

 

3.まとめ:幼稚園見学のポイント

 

 

どこを見学したら良いのか迷うなら、まずは自宅近くの園を見学してください。

 

そして比べるために、ほかに1~2園見るのは理想です。

 

子どもに合ったところを選ぶのが第一ですが、親の相性も大切です。

 

▶こちらの記事もご覧ください。

幼稚園見学の電話のかけ方

 

幼稚園(認定こども園)の選び方

 

【入園用】幼稚園・保育園への引継ぎシート

 

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