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【幼児】「言葉が遅いかな」と思ったときの対応方法

2021年9月19日

保育園年少組
「言葉がゆっくりで、言葉の教室に通っていましたが。ただ遊んでいるだけなのでやめました」という話

言葉は、自分の気持ちを相手に伝える道具。
『どうしても伝えたい相手や内容ほど』なんとか伝えようとうする。その時に言葉は成長する。
だから、“大好きな相手との楽しい遊び”が大切

 

言葉が爆発的に成長する乳幼児期。

「周囲の子に比べて言葉が遅いかな」と思う時があるかも知れません。

そんな時に、どう対応したら良いのか、お答えします。

 

 

1.「言葉が遅いかな」と思ったときの教え方

 

 

<まず確認して欲しいこと>

①言葉が遅いのは親の責任ではない

②耳の聞こえに問題はないか

③ひんぱんな中耳炎などは無かったか

 

<そして、やってほしいこと>

④絵本の読み聞かせ

⑤たまに10分ほど一緒に遊ぶ

⑥少しゆっくりめに話す

⑦動作での表現には言葉を添える

⑧話せる言葉を記録してみる

 

それぞれ解説しますね。

 

※「これらのことは既にやっていますよ」という方は。

保護者のやり方が足りない訳ではありません。

子どもの受け取り方が少しゆっくりなのかも知れません。

 

言葉に心配があっても、なくても幼児期には大切なことなので今後も続けて下さい。

 

 

まずは、初めに確認して欲しいことが三つあります。

 

①言葉が遅いのは親の責任ではない

どんなに頑張って子育てしても、言葉がゆくりな子はゆっくり成長します。

子ども側の都合であって、親の責任ではありません。

 

 

「言葉がけを多くしてください」は、支援者が使いたくなる『定型的な』言葉の一つです。

その言葉を使うことでアドバイスした気になるのです。

 

親によっては、「自分の関わり方よくなかったのか?」と不安に思われる方もいますが。

そうではありません。

 

 

もし、今、言葉の遅れを心配しているなら。今までの子育てを否定する必要は全くありません。

 

言葉の成長には個人差があります。今無理なくできていることは、これからも「もう少しだけ」続けていくことが大切です。

 

②耳の聞こえに問題はないか

出産直後に行われる「新生児聴覚スクリーニング検査」に問題が無かったとしても。

その後に、聞こえにくくなる場合があります。

 

>>新生児聴覚スクリーニング検査

 

言葉は、周囲の大人の言葉がけから学んでいきます。

 

聞こえにくい場合は、言葉に影響しますので、注意は必要です。

 

下記のようなことはありませんか?聞こえに心配な場合は、地域の保健センターで、相談先を教えてもらって下さい。

・名前を呼んだときに、振り向かない

・テレビの音を大きくする、または近づいて聞く

・会話の中で、反応がない、または聞き返してくる

・状況に合わない大きな声、または小さな声で話す

 

子どもの聞こえづらさは分かりにくい

聞こえは、「聞こえているか」「聞こえていないか 」ではありません。

 

・片方の耳が聞こえづらい

・ある音域が聞こえづらい

・軽度に聞こえづらい(軽度難聴)

という場合があるので、周囲は気付きにくいです。

 

>>日本耳鼻咽喉科学会【難聴を見逃さないために~1歳6か月健診および3歳児健診~について】

 

 

③ひんぱんな中耳炎などは無かったか

言葉の学習期である乳幼児期に長期にひんぱんな中耳炎・副鼻腔炎などがあると。

聞こえづらい不明瞭な状態で言葉を学習し、そのまま定着する場合があります。

 

また、現在そのような症状がある場合には、しっかり治療することが大切です。

 

 

次に、具体的な対応方法です。

 

④絵本の読み聞かせ

読み聞かせは、言葉を教えるためのものではなく。親子が楽しむためのものです。

しかし、結果的にことばを育む強力な遊具となります。

 

【 読み聞かせの利点 】

・使われている言葉は選び抜かれている

・大人が読み聞かせることで、話し言葉のモデルになる

・話を聞く楽しさが育つ

・会話のきっかけになる

 

絵本については、以下の記事をどうぞ

 

⑤たまに10分ほど一緒に遊ぶ

「子どもの遊びに入れてもらうイメージ」で遊んでみて下さい。

そのことで、親の指示的な言葉が減り、子どものペースで遊びや発語がしやすくなります。

 

子どもとの遊び方が分からない・苦手な場合は。

子どものそばで同じことをしたり、同じ言葉を話すだけで構いません。

 

⑥少しゆっくりめに話す

言葉は「聞くこと」から始まり、親の言葉を真似することで成長します。

少しゆっくり目に話した方が聞き取りやすく、安心感ももてます。

 

普段、早口ぎみの方は。

子どもと向き合う時間だけでも、少しゆっくり目に話すといいかも知れません。

 

⑦動作での表現には言葉を添える

例えば、棚にある車のおもちゃを取ってほしくて指さししたとき。

「車とってだね」と、本児が心に思っている気持ちを言葉に出して伝えてください。

(子どもがすぐに言葉で言うことを強要することではありません)

 

身近な大人は、子どもの動作で気持ちが分かる場合があり。

そのとき、言葉に出さずに行動しがちです。

 

余裕のある時には言葉を添えることが大切です。

そのことで、子どもは真似できるようになります。

 

⑧話せる言葉を記録してみる

話せる言葉が少ない場合。

今どんな言葉を話しているか、余裕があれば書き留めておくのもいいです。

 

日数を空けて書き留めておくと、成長の様子が分かります。

専門家に相談する際にも、その記録は有効な資料の一つになります。

 

幼児期の子どもの精一杯の表現は可愛らしいのものです。

記録に残しておくことで家族のステキな思い出になるのではないでしょうか。

 

 

2.専門家への言葉の発達相談

 

 

専門家へ相談したい場合。

 

・地域の保健センター

・言葉の教室

・耳鼻科

・児童精神科

などが、考えられます。

(地域によって違います)

 

言葉の状況や年齢、お住いの地域によっても適切な相談場所は変わります。

まずは、地域の保健センターで適切な相談場所を確認してください。

 

 

3.言葉が遅いのは、親の責任ではない

 

 

生後、子どもへの言葉がけや読み聞かせを頑張ってやってきたのに、言葉がゆっくりな場合があります。

 

今現在、言葉がゆっくりなのは、親の責任ではありません。

「子どもの受け取り方が」少しゆっくりなのかもしれません。

 

子どもへの「丁寧な言葉がけ」や「絵本の読み聞かせ」は。

言葉に問題を感じていなくても。特に幼児期には重要なことです。

 

ですので、無理ない程度に今後も続けていくことは大切なことです。

 

 

4.注意すること

 

 

勉強的に教え込まない

中学・高校時代に習った英語のように、勉強的に教え込まないことは重要です。

 

「これはバナナだよ」「バ・ナ・ナ」「言ってごらん!」というような勉強的なやり方では。

子どもは言葉を話すことや会話が嫌になってしまいます。

 

そうではなく。

「今日のおやつはバナナだよ」と伝え。

 

一緒に食べながら「このバナナおいしいね」と自然な会話で言葉をかけてあげることが大切です。

 

「伝えたい」が大事

言葉の発達には、身近な大好きな人に「伝えたい」という気持ちが大切です。

 

その子なりの動作や言葉でのメッセージを丁寧に受け取り

伝わってうれしい!

また、伝えたい!

 

この繰り返しの中で、言葉は徐々に成長します。

 

 

5.まとめ:【幼児】「言葉が遅いかな」と思ったとき

 

 

「言葉が遅いかな」と心配になったら。

 

まずは、

聞こえに問題は無いかの確認

自宅で出来ることをする

必要なら、専門家への相談

です。

 

幼児期は言葉の個人差も大きい時期です。

 

ただ「様子を見る」ではなく。

「今できることを具体的にしながら」、「次にやるべきことを考える」ことが大切です。

 

 

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