乳幼児健診で。
たとえば、「言葉の遅れ」を心配し、相談すると。
相談員から「様子を見ましょう」と言われることがあります。
そのときに。
本当に、「ただ様子をみるだけでいいのか?」「何かすることはないのか?」と。
モヤモヤすることがあるかもしれません。
相談員や支援者から「様子を見ましょう」と言われたとき。
その後どうしたらいいか、現役の発達相談員の僕がお答えします。
記事の内容
1.【発達相談】様子を見ましょう【本当の意味】
相談員に以下3つを聞いてください。
①様子を見る「ポイント」はどこか?
②心配な様子が変わらなかったら、「いつまで」見ていたらいいのか?
③そして、次は「どこに」相談に行ったらいいのか?
2.「様子を見ましょう」は何もしないことではありません
「様子を見ましょう」は、何もしないで「ただ見ていること」ではありません。
自宅でやれることはやりつつ、子ども成長の変化を見ることです。
もし必要なら、その子にあった早期からの対応はすべきであり。
できれば、そのタイミングはのがさないことが重要です。
3.事例
例えば発達相談にこられた場合、僕であれば以下のようにします。
(あくまで、僕の場合のおおまかな一例です)
事例
幼稚園に入園した年少組4月。
耳の聞こえや口の中の機能に問題はないが、言葉が少なく保護者は心配で相談機関へ。
①様子を見る「ポイント」はどこか
今話せる言葉をメモしておき。
これから話せるようになった言葉も、その日にちと一緒にメモする。
言葉以外の心配はないか、幼稚園の先生にも様子を聞く。
②心配な様子が変わらなかったら、「いつまで」見ていたらいいのか
言葉が増えなかったり、増え方が少なかったりしたら。
夏休みにもう一度発達相談に来ていただく。親が心配ならそれよりも早く来ていただく。
親の安心が子どもの成長に大切です。
③そして、次は「どこに」相談に行ったらいいのか
子どもの様子を見て、このまま「発達相談を継続する」か。
「言葉の教室」や「言語聴覚士のいる耳鼻科」などほかの専門機関を紹介する。
(※適切な相談場所はお住まいの地域によって違うので、保健センターに聞いてください)
4.まとめ:【発達相談】様子を見ましょう【本当の意味】
①様子を見る「ポイント」はどこか?
②心配な様子が変わらなかったら、「いつまで」見ていたらいいのか?
③そして、次は「どこに」相談に行ったらいいのか?
この3つを確認し、納得できる答えがなければ。
「違う相談員に聞く」、「違う相談場所でも聞く」ことを検討してもいいと思います。