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【幼児】どもり(吃音)の治し方と原因

2021年10月23日

 

幼児の一時期、どもる(吃音)ことがある。

この時、わりとある親の言葉がけの一つに
「ゆっくりしゃべってごらん」。

しゃべり方を意識させ、どもらないようにさせることで。余計どもり、悪循環になる場合がある。

しゃべり方は意識させず、話の内容を聞くことが大切。
心配な方は専門家に相談を。

 

ある日突然、子どもがどもるときがあります。

そんな時、どう対応したら良いのか、あせることがありますね。

治し方(対応方法)と原因のお話です。

 

 

1.どもり(吃音)の治し方

 

 

「治し方」とは、「対応の仕方」です。

まずは家庭でするべき対応方法をお伝えします。吃音は、望ましい関わり方を知り、徐々に改善を目指すことが大切です。

・言い直しさせない

・話を最後まで聞く

・子どものペースで一緒に遊ぶ

・周囲の子の真似やからかいに注意

・どんな時にどもるかメモしておく

それぞれ解説しますね。

 

言い直しさせない

「ぼ・ぼ・ぼく、お・お・おやつ たべたい」などと話すと、親としては心配してしまい。

「ゆっくりしゃべってごらん」「あせらないでしゃべってごらん」と話し、言い直しさせる方は多いです。

言い直しはさせずに、子どもの話の内容を聞いてあげることがまずは大切です。

 

なぜ、言い直しは良くないか

例えば、外国旅行で慣れない英語で話したとき。現地の人に何度も言い直しさせられると嫌になりませんか?

子どもも何度も言い直しさせられると、話すのが嫌になる場合があります。

どもりがあっても、なくても楽しい会話は大切です。

 

話を最後まで聞く

「ぼ・ぼ・ぼく、お・お・おやつ たべたい」と言いたいのに。

「ぼ・ぼ・ぼく、お・お」の後に、大人が「おそとに行きたいのね?」と代弁する場合があります。

途中で話をさえぎられると、話したい意欲が奪われ。しかも、言いたいことと違うと、子どもはがっかりします。

可能なら、聞き手がゆったりとした態度で最後まで話を聞き、会話の意欲を失わせないことが大切です。

 

子どものペースで一緒に遊ぶ

「安心できる場で」、「自分の話したいことを」、「自分のペースで話せること」で子どもは話しやすくなります。

親のペースで遊ばせると、どうしうても指示的な言葉が多くなり、「しかられた感」も増えます。

余裕のある時には、10分くらいでいいので、「子どもの遊びに入れてもらうようなイメージで」一緒に遊ぶことをお勧めしています。

 

周囲の子の真似やからかいに注意

吃音の子が何より嫌なことは、「真似されること」や「からかわれたりすること」です。

兄弟姉妹の場合も注意が必要です。

もし、真似している様子をみたら、「お話を真似するのはやめなさい。あなただって真似されたらイヤでしょ」と周囲の大人が毅然と対応してください。

 

どんな時にどもるかメモしておく

もし余裕があるなら、「どんな時にどもっているか」「どんなどもり方をしているか」をメモしてください。

どういう時にどもりやすいか、どもり方、どもる頻度、が分かると対応しやすくなる場合があります。

また、もし専門家への相談が必要になった場合には、貴重な資料となります。

 

吃音を含め、幼児期の言葉の一般的な対応については以下をお読み下さい。

 

 

2.専門家に相談するタイミング

 

 

・保護者が心配している場合

・長期間変化なし

・どもる頻度の増加

・違うどもり方(言葉がつまる、伸ばす)の出現

 

保護者が心配している場合

以前、吃音の相談で来られた方。初回の相談一回で子どもには特別なことはしていなくても、吃音が無くなったことがあります。

親の心配が軽減したことが効果になったと思われます。

心配な場合は、一人で考えていても結論は出ません。ただちに相談に行くべきです。

 

長期間変化なし

明確な期限はありませんが。一~二か月、改善の変化が無ければ一度相談されてみてはいかがでしょうか。

 

どもる頻度の増加

親が「以前よりどもる頻度が増えてきたかな」と、感じた場合です。

 

違うどもり方(言葉がつまる、伸ばす)の出現

親が「以前と違ったどもり方や話しづらさが出てきたな」と感じた場合です。そのためにも、日ごろのメモは役に立ちます。

どもりの種類は以下です。

 

 

3.どもりの種類

 

 

三つの主症状があります。

①連発

音節の繰り返し

ぼ・ぼ・ぼ・ぼくね~」と、初めの音を繰り返します。

 

②伸発

引き伸ばし

ぼーくね~」と、音を伸ばします。

 

③難発

阻止または、ブロック

・・・・ぼくね」と、初めの音が出にくい状態です。

連発、伸発に比べ、話しづらさは増すようです。

 

 

4.どもりの原因

 

 

歴史的に吃音は100%環境が原因と誤解されていた時代があるようですが。

後述する、耳鼻咽喉科医師である菊池良和さんの著書によれば、『吃音発症の原因は体質7割・環境3割』であり。

親の育て方が原因で吃音が発症するわけではありません。

 

 

5.まとめ

 

 

言葉の成長期である幼児の一時期、どもることがあります。

まずは、周囲の大人が焦らないことが大切です。

話の内容をよく聞き、会話を楽しむことを基本にし、必要があれば専門家への相談を考えて下さい。

 

 

▶参考図書としてお薦めします

「エビデンスに基づいた吃音支援入門」菊池良和 著・学苑社

 

【参考文献】

・「エビデンスに基づいた吃音支援入門」菊池良和 著・学苑社

・「小児吃音臨床のエッセンス」菊池良和 編著・学苑社

 

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