【小学校入学に向けた相談】
学びの場を決めるポイントは、支援の量。
『どのくらいの支援があると、学校生活を楽しめるか』で考える事をお勧めしています【支援の量は左が大】
特別支援(養護)学校 〉特別支援学級 〉通級指導教室 〉通常の学級教育委員会の教育相談で相談を。ネット情報は危険です
— ひだ ゆう🍜発達相談員(幼児) (@Zteacher2017) May 18, 2021
【小学校入学に向けた相談】
学びの場を決めるポイントは、支援の量。
『どのくらいの支援があると、学校生活を楽しめるか』で考える事をお勧めしています
【支援の量は左が大】
特別支援(養護)学校 〉特別支援学級 〉通級指導教室 〉通常の学級
教育委員会の教育相談で相談を。ネット情報は危険です
本記事では。
元就学指導委員会委員であり。政令指定都市で就学相談も担当している僕が。
小学校就学に向けて、
「通常の学級がいいのか?」、「特別支援学級がいいのか?」迷っている場合。
その違いと、決めるポイントを解説します。
【僕の簡単なプロフィール】
保育者として20年。その後、地域の発達相談員と幼稚園・保育園巡回の経験が15年ほどあり。
大学院では保育や教育の心理学(学校心理学)を専攻していました。
現在、地域の発達相談・保育園巡回のほか。地域の子の小学校入学に向けた相談(就学相談)も担当しています。元就学指導委員会委員(教育委員会より委嘱)。
所持資格:公認心理師(国家資格)、幼稚園教諭、小学校教諭、特別支援学校教諭など
記事の内容
1.通常学級と特別支援学級の違い【就学相談】
支援の量です
特別支援(養護)学校 >特別支援学級 >通級指導教室 >通常の学級
支援の量は左ほど多くなります。
「どの位の支援があると学校生活を楽しめるか」が重要なポイントと考えます。
「学校生活を楽しめる」とは
学校での学びは、「授業」と「友達関係(人間関係)」です。
この2つを、”ある程度”楽しめることが、学校生活を楽しめることだと考えます。
決める時期は?
年中組の秋から冬頃(年長組の進級前)に迷っていたら。
お住いの地域の教育委員会が行う教育相談を受けることを勧めています。
この時点では、「通常」か「特別支援」かはまだ決めなくてもいいので。
相談しつつ、子どもの様子を見ながら決めていけると良いです。
僕の地域では9月~11月末位をめどに決めていただいていますが。
迷っている方はその期間を過ぎても手続きは可能です。
(※締め切り時期はお住いの教育委員会に必ず確認してください)
▶就学先決定の方法・手続きについては以下をご覧ください。
2.「学校生活を楽しめる」とは
学校生活での学びは大きく分けると2つあります。
①「授業」と②「友達(人間)関係」です。
この2つを「ある程度楽しめること」が、学校生活を楽しめる、ということです。
①授業を楽しめるためには
どの子にも、得意(好き)な科目、苦手(嫌い)な科目、があると思います。
小学校一年生は、現在、(月)から(金)まで毎日5時間授業です。
全ての科目を好きにならなくてもいいですが。
ある程度の授業を理解できないと、毎日5時間授業中に座っていることは苦痛であり、学校生活は楽しめません。
「そのための支援は、どの程度あったら良いのか」を考えることは大切です。
②友達(人間)関係を楽しめるためには
どの子にも、気の合う友達、苦手な友達、はいると思います。
全ての子と仲良くなる必要はありませんが。
ある程度の友達関係をつくれた方が学校生活はより楽しいものになるかもしれません。
「そのための支援は、どの程度あったら良いのか」を考えることは大切です。
3.幼稚園・保育園のうちからできること
クラス活動の様子を見たり、先生に聞いておく
園生活の活動の中には。
「今日はみんなで、クリスマスの飾りを作りましょう」「みんなで、イス取りゲームをしましょう」など、クラスみんなで遊ぶ活動があります。
その時。どの程度、「先生の話を聞き・理解し」、「活動に取り組めているか」を、参観の機会に見たり、先生に様子を聞いたりしておくといいでしょう。
このクラス活動の様子は、学校での授業時間の目安になります。
友達関係の様子を見たり、先生に聞いておく
友達関係も同様です。
どの程度の先生の配慮があると、ある程度の友達関係を楽しめているかを、参観の機会に見たり、先生に様子を聞いたりしておくといいです。
それが、学校生活での目安になります。
4.まとめ:通常学級と特別支援学級の違い【就学相談】
小学校「通常の学級」では。
担任の先生は「一人」と考えておいた方がいいです。
①授業と②友達関係を、「先生一人」の支援である程度楽しめるのか?
それとも、もう少し支援が合った方がいいのか?を考えることが重要です。
就学の判断は簡単ではありません。ご自分だけで判断せず。
可能であれば、早期から、お住いの地域の教育委員会が行う「教育相談」で相談していくことをお勧めします。
なお、ネットの情報は誤報が多いので、十分注意が必要です。
▶下記もご覧ください。