乳幼児期から社会生活に至るまで一貫した支援を受けるため。
多くの自治体では成長を記録し、まとめて保管できるようなファイルを提供しています。(6歳以降の母子手帳みたいなものです)
例えば、東京都北区の場合>>こちら
(お住いの地域により、ファイルの名称や形式は異なります)
小学校就学に心配なことがある場合。事前に、このようなファイルを学校に提示する方もおりますが。
ダイジェスト版として、「A4一枚にまとめたもの」を学校に渡すことも勧めています。
今回はそのお話を解説します。
1.【保護者用】小学校への引継ぎシート【A4一枚】
(※ご自由に印刷したり、付け加えたりして、個人で使用していただいて構いませんが、著作権は放棄していません)
「A4一枚ダイジェスト版」の利点
・重要な部分をすぐに見やすい。
・コピー可であれば、必要な複数の先生に共有しやすい。(担任、学年主任、養護教諭、など)
・それぞれの先生が保管しやすい
2.書く内容
名前・生年月日
最近のお子さんの名前の漢字は、読み方が難しい場合があります。ふりがなもお忘れなく。
出身園
必要があれば、学校の先生が有効な支援の仕方を出身園に聞いたりできると参考になります。
利用関係機関
必要があれば、関係機関に様子を聞き、学校と連携がとれると有効です。
得意・好きなこと
例えば、「虫が好き」「折り紙が好き」「消防車の名前が詳しい」「絵本が好き」など。
その子の得意や好きを手掛かりに関わってもらえると、本人は自信がもてるかもしれません。
苦手・嫌いなこと
「急な予定変更」「困ったこと先生に伝えること」など。具体的に書くと分かりやすいです。
こんな支援が有効です
「可能なら、予定変更の前には本人に個別に具体的に伝えていただく」「困った表情をしているときには声をかけていただく」など。具体的に書いてください。
ただし、できるかどうかは、学校のご事情がありますので、ご理解ください。
学校にお願いしたいこと
「可能であれば、席を前の方にしていただけると、集中しやすいです」「新しい場所に慣れにくいので、入学当初は可能な時に言葉をかけてくださると安心できます」など。具体的に書いてください。
ただし、できるかどうかは、学校のご事情がありますので、ご理解ください。
3.引き継ぎの時期
「就学時健診」や「一日入学」の時期をお勧めしています。
また、入学後の早い時期にも、懇談の機会があれば、再度確認されると安心です。
4.まとめ
学校へ心配事などを引き継ぎたい場合。ついつい、あれもこれもと引き継ぎ内容が多くなりがちです。
多忙な先生方が管理しやすいようにA4一枚にまとめることで、伝える内容も精選できます。
冒頭の「成長のファイル」を作成されている方は。A4ダイジェスト版の補助資料として詳しく確認したい場合に活用していただくと良いと思います。
就学先決定の方法や障害の程度についてはこちらをご覧ください
就学先を決めるポイント
幼稚園・保育園入園の際の引き継ぎシート