「せんせい」→「てんてい」「ちぇんちぇい」
「つみき」→「ちゅみき」
など。
幼児期には、まだうまく発音できないことがあります。
子どもの滑舌を良くしたいとき。
家庭ではどのようなことができるのか。
現役の発達相談員の僕が、具体的な方法をお答えします。
【僕の簡単なプロフィール】
保育者として20年。その後、地域の発達相談員と幼稚園・保育園巡回の経験が15年ほどあり。
言葉の相談も多く受けております。
大学の言語発達専攻科(ことばの教室の先生を養成する課程)では、言葉の発達についてしっかり学びました。
所持資格:公認心理師(国家資格)、幼稚園教諭、小学校教諭など
記事の内容
1.子どもの滑舌を良くする方法
基本的な対応
不明瞭な発音でいいので、幼児なりの言葉で会話を楽しめるようにします。
会話が多いほど、発音の学習の機会が増えます。
正しい発音を周囲の大人が自然な会話の中で聞かせ。
会話が増えることで学習が進みます。
会話を多くするには「楽しい会話」が重要です。
勉強的にならず、「自然な」「楽しい」会話がポイントです。
口や舌の動きをうながす方法
・口の中に食べ物を入れ過ぎず、しっかり噛む
・ストローで飲み物を飲む
・食べ物を丸呑みしない
・ガム、グミ、せんべい、きんぴらごぼう、さきいか等をよく噛んで食べる
・あめ玉を舐める
・ソフトクリームを舐める
・アイスクリームの木べらを舐める
・シャボン玉
・スイカの種飛ばし
・ぶくぶくうがい、がらがらうがい
・ストローでぶくぶく遊び
・風車を吹いて回す
2.言葉の理解を深め表現の幅を広げる遊び
言葉の理解を深め、表現の幅を広げる遊びには以下があります。
・クイズ遊び(なぞなぞ)
・しりとり
・「あ」のつく言葉探し
それぞれ解説します。
クイズ遊び(なぞなぞ)
「赤い物なーんだ」→(答え)りんご、イチゴ、トマト、など
「白くて四角い物なーんだ」→(答え)白い箱、豆腐、など
大人がたくさん出題し、表現のお手本を見せてあげます。
表現に慣れてきたら、徐々に難しくします。
しりとり
子どもが答えられなかったら、ヒントを与えます。
遊びなので楽しく続けることが大切です。
「あ」のつく言葉探し
「あり、あめ、あかちゃん」など。
できるだけ多くの言葉を考えさせます。
「あ」以外の言葉でも、遊んでみてください。
3.まとめ:子どもの滑舌を良くする方法
簡単に言えば。
子どもの会話が増えれば増えるほど。
滑舌や話し方は上手になります。
勉強的に発音や話し方を「教える」のではなく。
楽しい会話の機会が増えることで。
結果的にお話が上手になることが、幼児の場合には大切です。
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