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トイレ・トレーニングの手順【これから始める方必見】

2021年10月10日

 

排泄トレーニング
排泄自立を『①おしっこを身体の中に少しの時間ためて②オムツを外した状態で③決まった場所で排泄する』と定義するなら。
③の初めのゴールはトイレにこだわらず。オマルでも、バケツでも、いいのでは。

家庭のトイレは、大人用に設計されたもので。幼児には“非常に”無理がある空間

 

幼児期、どの子にも必要なトイレトレーニング。

 

「どう考え」「どう進めたらよいか」のお話です。

トイレトレーニングを考え始めた全ての方に読んでいただきたい内容です。

 

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1.はじめに:「トイレ・トレーニング」という言葉

 

僕のブログやツイッターでは。便宜上わかりやすく、「トイレトレーニング」や「トイトレ」という言葉を使っていますが。

普段の対面での発達相談では「排泄自立」という言葉を使っています。この記事では便宜上分かりやすくトイレトレーニングを使います。

 

なぜ、普段は”トイレトレーニング”という言葉を使わないか

初めから「トイレで排泄する」ことや「訓練的なはたらきかけ」をイメージさせてしまうからです。

 

それでは、子どもも親も、むずかしくなってしまいます。

 

 

2.トイレ・トレーニングのゴールとは

 

 

トイレトレーニングのゴール

 

「トイレトレーニングのゴール」。つまり、排泄が自立するとは。

 

『①おしっこやうんちを、身体の中に少しの時間ためて ②オムツを外した状態で ③”決まった場所で”排泄する』

と、僕は定義します。

 

注意していただきたいのは。③の”決まった場所”は、トイレに限りません。初めは、オマルや他の容器の中でもOKです。

 

要は、居間やソファー等、ところかまわず排泄するのではなく。「衛生管理のできる決まった場所で排泄すること」が人としての排泄習慣だと考えます。

 

ですので、その場所はトイレに限りません。

 

トイレをいやがる子は多い

家庭のトイレは、元々、子どもも使うことを想定し設計されていません。

 

狭く、薄暗く、便器サイズも大人用、水を流す音が大きい等々。だから、子どもはいやがります。

 

初めから、トイレで排泄させることを考えるとハードルは非常に高くなる場合があります。

 

 

3.トイレトレーニング終了の順番

 

 

生後からおむつを常時着用していた子の場合。

 

トイレトレーニングが終了する順番は、

①おしっこ

②うんち

③夜のおねしょ

と考えます。

 

ですので、初めの目標は、おしっこ自立です。

 

これさえできれば、トイレトレーニング(排泄自立)は8割完了と僕は考えています。

 

うんちが難しい理由はこちら

 

夜のおねしょについてはこちら

 

4.トイレトレーニング初めの目標は、昼間のおしっこ自立

 

 

排泄自立の難しい点は下記の二つです。

 

・おむつを外した状態で排泄する

・トイレで排泄する

 

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

 

さらに、おしっこ、うんち、夜のおねしょはそれぞれ、別物です。

 

一度に全てやろうと思うと、親も子も苦しくなります。

 

初めの目標は昼間のおしっこです。

 

場所はトイレにこだわらず、おまる等でも十分目標達成と考えるべきです。

 

 

5.お風呂のついでにおしっこを

 

 

 

『お風呂でおしっこ法』

①お風呂前に水を飲む
②入浴中お風呂場(浴槽外)でおしっこ
③②を何度か繰り返し
④排泄場所をトイレ(おまる)に移動

 

排泄自立の具体的な方法にマニュアルはなく、それぞれの子によって違いますが。

比較的取り組みやすい「お風呂でおしっこ法」を紹介しますね。

 

①お風呂前に水を飲む

入浴中におしっこしたくなるように、事前にタイミングを見計らって水を飲みます。

 

②入浴中お風呂場(浴槽外)でおしっこ

おしっこしたくなったら。浴槽外(洗い場)でおしっこしてもいいことを伝えます。

もし、おむつを外した状態での排泄に抵抗があるなら、布パンツ等を履かせます。

 

おむつではなく布パンツでもらす経験は。不快感を経験させることではなく、「身体の中からおしっこを出す感覚」をおむつよりも体感できるからです。

この感覚をしっかりもつことが、「おしっこを少しためて、開放空間で排泄するという」排泄自立につながると考えます。

 

布パンツ以外でも、海水パンツ・ジャージ・普通のズボン等、身体を覆うものなら何でも構いません。

 

③②を何度か繰り返し

布パンツ等を着用している場合は、何も身に付けずに排泄できるようになるまで続けます。

 

おむつ以外の布パンツでもらせるようになることも成長の一段階です。

 

④場所をトイレに移動

本来入浴する場であるお風呂場でなく。「排泄する場」に移動します。

 

初めはトイレにこだわらないことが重要です。

 

トイレの場を嫌がる子は、おまる等でも全く問題ありません。お風呂場におまるを持ち込んでもいいです。

 

おまるで排泄できるとは

床やソファー等でところかまわず排泄するのではなく。『おまるという排泄をする決まった場で排泄する』という社会的ルールが身に付いた、ということです。

 

ですので、この時点で僕は「排泄は自立した」と考えます。

 

『お風呂でおしっこ法』のメリットとデメリット

<メリット>

・裸で入浴するため、自然におむつを外している状態になる

・おむつを外すのを強制する必要がない

・汚れても掃除が簡単

 

<デメリット>

・衛生面

・自立後も、お風呂場で排泄しようとすることも

 

 

6.おむつなし育児について

 

 

「おむつなし育児」とは、「常におむつなし」ではなく「おむつに頼りすぎない」本来の子どもの発達を大切にした育児の提唱です。

 

この育児をする、しないに関わらず。子どもの排泄や発達について非常に重要な情報があり、おすすめです。

 

 

7.まとめ:トイレトレーニングの手順

 

 

繰り返しますが。トイレトレーニング(排泄自立)の難しさは二つです

①おむつを外した開放空間での排泄

②トイレの場での排泄

 

この二つとも、生後から数年間、毎日おむつの中で排泄を繰り返してきた幼児には非常に難しい問題です。

 

一度に全てを進めるのではなく。

初めはおしっこから。トイレを嫌がるのであれば、おまる等を初めのゴールにしてください。

 

 

以下の記事もぜひご覧ください

 

 

 

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