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【幼児】偏食(すき・きらいが多い)の対策

 

幼児の発達相談をして15年ほどになります(2022年8月現在)。

相談員になってから現在まで、常に一番多い相談は「食べられる物が少ない」という偏食相談です。

 

子どもの偏食に悩んでいる方はあなただけではなく。子育て中の多くの方の共通の問題です。

 

本記事では幼児期の「偏食の対策」をズバリお答えします。

 

 

はじめに:幼児の偏食対策

 

 

結論をズバリ言います。

 

『①いま食べられる物でしのぎながら、②食の経験を広げ、③味覚の成長をまつ』

です。

 

以下に解説します。

 

 

1.いま食べられる物でしのぐ

 

 

幼児期は味覚が成長している時期で、大人と同じ味覚ではありません。

ですので、同じ物を食べていても味の感じ方は大人とは違い「おいしい」と感じられる物は大人ほど多くありません。

 

子どもに偏食があると。

親が子どもが好きそうな物をどんなに頑張って作っても食べてくれないことは多く。

親も子も疲れきってしまうことがあります。

 

どんなに料理上手な人が作っても、食べない子は食べません。

 

きょうだいでも違います。

 

ですので。

幼児期にすぐに食べられる物をふやすというより。

今食べられる物でしのいでいくことが大切です。

 

子どもが食べない理由

 

 

2.食の経験を広げる

 

 

食の経験は、親が特別がんばらなくても子どもの年齢が上がるにつれて自然に増えるものでもあります。

子どもの行動範囲が広がるからです。

 

余裕があれば、以下のことも試してみてください。

 

・家族が食べているところを見せる

・食事をイヤな時間にしない

・食事の雰囲気を変える

(自宅の食べる場所や食器を変える)

(天気のいい日に公園で食べる)

(親戚や友人の家での食事)

(外食)

・園の給食時間を楽しく

・苦手な物も皿に少しのせる

・調理の手伝い

・栽培や収穫経験

それぞれ解説します。

 

家族が食べているところを見せる

家族がおいしそうに食べている様子を見せるだけでも立派な食育です。

 

自分も食べてみようかな、と思うかもしれません。

 

食事をイヤな時間にしない

気の合う人との楽しい食事はいつもよりおいしく感じませんか。

 

おいしさは、単に味だけではなくその場の雰囲気も合わさって感じます。

 

ですので、食事の時間をイヤな時間にしないことは大切です。

 

食事の雰囲気を変える

「味」は舌から感じ、「おいしさ」は脳で決めます。

 

天気の良い日に外で食べる食事はおいしいですよね。

「おいしさ」は単に味だけではなく、その場の雰囲気も合わさって総合的に感じるものです。

 

楽しい雰囲気に変えることで「食べてみようかな」と思うことがあります。

 

・自宅の食べる場所や食器を変える

・天気のいい日に公園で食べる

・親戚や友人の家での食事

・外食

などは苦手なものも食べられるチャンスです。

 

園の給食時間を楽しく

友達や先生が食べている様子を見て、自分も食べてみようかなと思えるかもしれません。

また、家庭の調理方法(味付け・切り方・皿)とは違う園の給食は食べられチャンスになります。

 

園の給食やお弁当がきっかけで食べられる物がふえたという話は多いです。

お弁当に、苦手の物もたまに一口だけ入れておくのもおススメです。

 

苦手な物も皿に少しのせる

嫌がらなければ。苦手な物も少しだけ皿にのせてください。

 

家族がおいしく食べていれば、「食べてみようかな」と思うかも知れません。

 

皿になければ、食べるチャンスはありません。

 

調理の手伝い

子どもは手伝いが好きです。

調理といっても、「ミニトマトを皿にのせる」「キノコをむしる」程度でかまいません。

 

手伝ったことが食べる意欲になることもあります。

 

栽培や収穫経験

ミニトマトなどの「栽培経験」や栽培されたものの「収穫経験」をきっかけに、食べられるようになったという子もいます。

 

3.味覚の成長をまつ

 

 

管理栄養士から、
「味覚が完成してくるのは小学校高学年くらい」
と聞いた。
そして、
「幼児期は、まだ味覚が成長段階なので「偏食」とは言わない」そう。

つまり、
『これから少しずつ食べられる物が増えますよ!』
ということ。
『なので、あきらめないで!』
ということ。

 

幼児の味覚は大人と同じではなく、まだ未熟で徐々に成長している段階です。

だから、おいしく食べられる物が多くありません。

 

ですので、食の経験を広げながら「味覚の成長をまつ」必要があります。

 

 

4.まとめ:偏食(すき・きらいが多い)の対策

 

 

ムリに食べさせ、食事の時間をイヤな時間にすることは逆効果になるので、注意が必要です。

 

繰り返しますが、幼児期の偏食対策は、

『いま食べられる物でしのぎながら、食の経験を広げ、味覚の成長をまつ』

が基本です。

 

偏食のピークは幼児期です。

小学校以降、食の経験が広がるにつれ徐々に食べられる物が増える子は多いです。

 

 

 

【参考文献】

・山本 隆(1999)「おいしさの脳科学」大阪大学大学院人間科学研究科行動生態学講座

・河村洋二郎編:うま味ー味覚と食行動ー共立出版,1993.

・山野喜正,山口静子編:おいしさの科学 朝倉書店,1994.

・山本 隆:脳と味覚ーおいしく味わう脳のしくみー共立出版,1996.

・佐藤昌康,小川 尚編:最新味覚の科学 朝倉書店,1997.

・西村実穂,水野智美編:気になる子の偏食チャイルド本社,2014.

 

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