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プレ幼稚園のデメリットとメリット【幼稚園巡回指導員が解説】

2023年2月4日

 

幼稚園は3歳からの入園ですが。

僕の地域でもすべての園に『プレ幼稚園』があり。

正式な入園前に利用している子は、多いです。

 

そのプレ幼稚園のデメリットとメリットについて。

元保育者であり、現在発達相談員として、地域の幼稚園を毎日巡回している僕が解説します。

 

【僕の簡単なプロフィール】

保育者として20年。その後、地域の発達相談員と幼稚園・保育園巡回の経験が15年ほどあり。

大学院では保育や教育の心理学(学校心理学)を専攻していました。

所持資格:公認心理師(国家資格)、幼稚園教諭、小学校教諭など

詳しいプロフィールはこちら

 

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1.プレ幼稚園のデメリット

 

 

デメリットは下記です。

 

・有料の園が多い

・集団生活に慣れていないと負担になる場合がある

・親と離れる場合、不安になることがある

・発達がゆっくりな場合、配慮が十分でないことがある

・個人差が大きい時期なので、他の子を見て親が不安になる場合がある

 

それぞれ解説します。

 

有料の園が多い

正式な入園では保育料は無料ですが。

プレ幼稚園の場合には基本的に料金がかかります。

(無料で開催している場合もあります)

 

通う回数や通園バス利用等によっても金額は違ってくるので。

希望の園に直接問い合わせるのがいいです。

 

集団生活に慣れていないと負担になる場合がある

プレ幼稚園の目的の一つは。

集団生活に慣れるためではありますが。

子どもにとっては大きなストレスになる場合もあります。

 

初めは利用時間を短くする、回数を少なくするなどの対応も考えられますが。

担当の先生とよく相談してください。

 

子どもの状況によっては、無理に参加させず。

正式な入園まで待つことも選択の一つです。

 

「幼稚園はイやなところ」というイメージをもたせないことは大切です。

 

親と離れる場合、不安になることがある

プレ幼稚園は、親と一緒に参加が多いですが。

子ども一人で参加する場合もあります。

 

その場合、親と離れることに大きな不安をもつ場合があります。

 

自然な姿ではありますが、担当の先生と相談しながら進めることが大切です。

 

発達がゆっくりな場合、配慮が十分でないことがある

あくまで、僕の地域の場合ですが。

特別な支援が必要で、先生の個別の関りがあった方がいいとき。

十分な配慮が難しいことがあります。

 

プレ幼稚園は一般の園児の保育時間中に行われることが多く。

特に親子一緒の場合には、担当教師の数を多くできないことがあります。

 

心配な場合は、事前に園に確認が必要です。

 

個人差が大きい時期なので、他の子を見て親が不安になる場合がある

言葉の状況・排泄自立・服の着脱・先生の話を聞く、など。

個人差の大きい時期です。

 

他の子の様子を見て、我が子ができていないと必要以上に不安になる方がいます。

 

これらは、正式な入園後。

幼稚園生活の中でそれぞれのペースで身につけていくことなので。

焦らないことが大切です。

 

また、発達面で心配になったら。

可能であれば、担当の先生に相談してみてはいかがでしょうか。

 

 

2.プレ幼稚園のメリット

 

 

メリットは以下です。

・幼稚園という場に慣れる

・幼稚園入園の期待がもてる

・プレ幼稚園参加者が優先的に入園できる場合がある

・ママ友ができるかも

・同年齢の他の子の様子がわかる

・遊びの経験が広がる

・先生や友達に興味をもつ

 

それぞれ解説します。

 

幼稚園という場に慣れる

今まで生活の中心だった家庭を離れ。

幼稚園で生活することは、子どもには大きなストレスにもなります。

 

プレ幼稚園で慣れておけば、正式入園後もスムーズです。

 

幼稚園入園の期待がもてる

幼稚園の先生や友達と一緒に遊ぶことで。

楽しさがわかると、「早く幼稚園に行きたい」と期待感がもてます。

 

毎日楽しく幼稚園に行けることが幼稚園生活の基本です。

 

プレ幼稚園参加者が優先的に入園できる場合がある

僕の地域ではプレ幼稚園を利用していた人は、優先的にその園に入園できるところが多いです。

 

ですので、入園を希望する園がそのようなシステムであれば。

プレ幼稚園段階から入園を検討することは大切です。

 

ただし、優先されるかどうかは園によっても違うので。

必ず事前に確認してください。

 

ママ友ができるかも

プレ幼稚園は、同じ地域・同じ学年の子が集まる場です。

ママ友が欲しい方はそこで気の合う人が見つかるかもしれません。

 

同年齢の他の子の様子がわかる

一人っ子だったり、兄姉がいなかったりすると。

この時期の子どもの発達状況は分かりづらいものです。

 

他の子はどんな遊び方をしているのか、どんなことができるのか、を実際に見ることで参考にできます。

 

ただし、このことはデメリットにもなり得るので。

あまり比べすぎず、我が子なりのペースで育てることが大切です。

 

遊びの経験が広がる

プレ幼稚園では経験豊富な先生が様々な遊びを提示してくれます。

 

子どもの遊びの経験が広がったり、親が自宅で一緒に遊ぶ際の参考になったりします。

 

先生や友達に興味をもつ

先生や友達と一緒に楽しく遊ぶことで。

 

親や兄弟姉妹とは違う、先生や友達の存在に興味をもち。

幼稚園生活への期待が増したり、対人関係の基礎が育ったりします。

 

 

3.プレ幼稚園とは

 

 

いつから

幼稚園は3歳からの入園ですが。

プレ幼稚園はその前年(いわゆる2歳クラス)からの利用が一般的です。

 

いつから考えるべきか

僕の地域では。

プレ幼稚園に入園する「前年の秋ごろ」から募集を開始するところがあります。

 

プレ幼稚園利用者が優先的に入園できる園もありますので。

希望の園がある場合には、その情報を確認しておくことは大切です。

 

複数の園をかけもちできるか

迷っている園があるなら。

僕の地域では、かけもち可能な園もあります。

 

しかし、有料の場合は負担が増えたり、あちこち通うと疲れたりなどの問題があります。

家庭やお子さんの状況に合わせて検討してください。

 

プレ幼稚園の面接や説明会での服装

僕の地域の園では、特に服装に気を使うことは聞きません。

 

しかし。

例えば、受験の必要な有名私立幼稚園などの場合。

事前に情報収集しておくと安心ですね。

 

プレ幼稚園の登園回数

僕の地域では親と一緒に週1~2回で、一回2~3時間の所が多いです。

 

園によっては、子どもだけで毎日通う所もあるので、確認は必要です。

 

プレ幼稚園の利用料金

正式な入園では保育料は無料です。

しかし、プレ幼稚園の場合はお金がかかります。

 

利用回数などによっても違うので、希望される園に確認してください。

 

満三歳入園との違い

幼稚園は満三歳から正式に入園できます。

 

「プレ幼稚園」は正式な入園ではなく。

あくまで正式な入園に向けた準備です。

 

なお、満三歳入園は。

実施していなかったり、受け入れ人数が少なかったりしますので、確認が必要です。

 

プレ幼稚園を利用した方がいいタイプの子

・普段、同年齢の子と遊ぶ機会が少ない

・初めての場所に慣れるのに時間がかかる

・親自身が入園や子育てに不安がある

(園の先生に相談ができます)

 

 

4.まとめ:プレ幼稚園のデメリットとメリット

 

 

僕の地域では。

正式な入園前にプレ幼稚園を利用する方は多いです。

 

しかし、「みんなが行くから、うちも」ではなく。

 

デメリット・メリットがあるので。

それぞれの家庭の事情に応じて決めていくことが大切です。

 

幼稚園入園について、こちらもご覧ください

幼稚園見学の電話のかけ方

 

幼稚園見学のポイント

 

幼稚園(認定こども園)の選び方

 

 

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