親や教師など、大人とは遊んだり話したりするけど。
子どもとは「遊ぼうとしない」「遊べない」子がいます。
親としては、友達をたくさんつくって。
友達とも仲良く遊べるようになって欲しいと思います。
現役の発達相談員で、毎日幼稚園や保育園を巡回している僕が。
友だちと遊ばない原因と対処方法を解説します。
【僕の簡単なプロフィール】
保育者として20年。その後、地域の発達相談員と幼稚園・保育園巡回の経験が15年ほどあり。
大学院では保育や教育の心理学(学校心理学)を専攻していました。
所持資格:公認心理師(国家資格)、幼稚園教諭、小学校教諭など
記事の内容
1.友だちと遊ばない子ども【原因】
原因は以下です。
・対人関係の育ちがゆっくり
・はずかしがり屋さんタイプ
・マイペース
それぞれ解説します。
対人関係の育ちがゆっくり
ほかの子どもに対する興味・関心が「今現在のところは」少なく。
ほかの子に関わろうとしない場合があります。
今後、「人と遊ぶ楽しさ」が分かってくると。
徐々に一緒に遊ぼうとします。
はずかしがり屋さんタイプ
不安や緊張が少し強いタイプだと。
はずかしがって、なかなか人と関われない場合があります。
友だちに興味があって。
一緒に遊びたい気持ちはあるけど、はずかしいのです。
親や先生が友達との仲立ちをしてあげたり、
遊び方に配慮してあげたりすることで。
徐々に一緒に遊べるようになります。
ただし。
このタイプの子で、不安や緊張があり「人見知り」が強ければ。
幼児期から親や先生がしっかり配慮することが大切です。
詳しくは、この記事をご覧ください。
マイペース
幼児期はまだ自己中心的な気持ちが強い時期で。
「自分のやりたい遊びを」、「自分のやりたい方法で」行おうとすることが少なくありません。
その気持ちが強すぎると、友達の気持ちに合わせられず。
一人でやりたいように遊ぶ方が楽しくなります。
今後、このマイペースさがやわらいでいくと。
徐々に友だちの気持ちに合わせられるようになり。
一緒に遊ぶ楽しさを味わえるようになります。
2.友だちと遊ばない子ども【対処方法】
対人関係の育ちがゆっくり
対人関係(人との関わり)の基本は、親との関わりです。
時間のある時には、「たまに」「短時間」でいいので一緒に遊んでください。
これは、今までの関りが少なかったのではなく。
子どもは、もう少し必要としているということです。
親との遊びを通して「こうやって人と遊ぶと楽しいな」という気持ちが育つと。
一人で遊ぶより、誰かと一緒に遊ぶ方が楽しくなり。
少しずつ友達とも遊ぼうとします。
友達と一緒に遊ぶ場合は。
初めは親も一緒に遊びに加わると。
子どもは、友達とも遊びやすくなります。
はずかしがり屋さんタイプ
①自信
②安心感
③みんなと遊ぶと楽しいな
この3つの思いが大切です。
①自身
幼児の自信とは。
「今のあなたでいいよ」と、今現在を肯定してあげることがスタートです。
②安心感
大人数より「少人数の場」が安心できるかもしれません。
本人が安心できる遊びの環境を用意してあげることが大切です。
③みんなと遊ぶと楽しいな
自分から積極的に関われなくてもいいし、見ているだけでもいいので。
「みんな(少人数)と同じ場にいると楽しいな」と思えることが大切です。
マイペース
親と一緒に遊びながら
親から遊びの要望を伝えてください。
「ママも一緒に作ってもいい?」
「パパはこんな風にしていい?」
「これ、ママにも貸して」
「パパが一番にやっていい?」
「次はこれで遊ぼう」
など。
子どもが、自分の思いだけで遊びを進めるのではなく。
遊びの中で、相手の気持ちを察したり、
相手の意見も受け入れ、取り入れたりしながら遊べるようになると。
徐々に、友だちとの遊びがスムーズになります。
3.まとめ:友だちと遊ばない子ども【原因と対処方法】
対人関係の基本である「親との遊び」を楽しみながら。
人と遊ぶ楽しさを知り。
友達への関りを広げることが大切です。
そして、友達と遊ぶときには。
一人または少人数の子との遊びからスタートして。
時間のあるときには親も遊びに加わり。
関りの仲立ちをしてあげると、子どもは遊びやすくなります。
子どもの遊びについては、こちらもご覧ください。