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子ども(幼児)のほめるところがない【見つけ方】

2022年10月15日

 

「子どもをほめるところがありません」

発達相談の中でもよく聞く言葉です。

 

これは、親であれば、どなたも同じ思いです。

あなただけではありません。

 

ですので。「いつも叱ってばかり」と落ち込む必要はありません。

 

夜、子どもが寝たあと。

「今日は叱ることが少し多くなってしまったな」

「明日はほめてあげよう」と思ったとき。

 

コツさえわかれば、簡単にほめることはみつかります。

誰でも必ず、すぐにできます。

 

本記事では。

現役の発達相談員であり、毎日幼稚園・保育園を巡回訪問している僕が。

ペアレントトレーニングを参考にして。

幼児期の子どもの、「ほめるところの見つけ方」を解説します。

 

【僕の簡単なプロフィール】

保育者として20年。その後、地域の発達相談員と幼稚園・保育園巡回の経験が15年ほどあります。

大学院では保育や教育の心理学(学校心理学)を専攻していました。

ペアレントトレーニングの指導者講習も修了しています。

所持資格:公認心理師(国家資格)、幼稚園教諭、小学校教諭など

詳しいプロフィールはこちら

 

>>ペアレントトレーニングについて

 

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1.子ども(幼児)のほめるところがない【見つけ方】

 

 

子どもをほめる「見つけ方」は以下です。

・すでに、できていること

・ほめのハードルをさげること

・少しできたこと

 

それぞれ解説します。

 

すでに、できていること

外出から自宅に戻り。

「帽子や上着を所定の場所にかける」「手を洗う」「手をタオルでふく」など。

「今すでにできていること」がありますよね。

 

その「今すでにできていること」をほめてください。

すでにできていることですから、すぐにほめられますよね。

 

できていることでも。

ほめられると子ども(幼児)はよろこびます。

 

「今までできなかった、新しくできたことしかほめてはダメ」

そんな決まりはありません。

 

ほめのハードルをさげること

「簡単なこと」ができたらほめます。

 

簡単なこととは、例えば。

「これ、ゴミ箱にすててね」

「ティッシュをとってね」

「スプーンを机においてね」

などです。

 

簡単なことでもほめてもいいし。

子どもはうれしいものです。

 

「少しむずかしいことをできたときしかほめてはダメ」

そんな決まりはありません。

 

少しできたこと

ペアレントトレーニングでは「25%ルール」と言われています。

 

例えばブロックを片付けるとき。

「全部でなくても、25%(四分の一)片づけた時点でほめる」ということです。

 

25%にこだわらず。

1%でも、少し片づけられたらどんどんほめてください。

ほめることで、子どもは続けてどんどん片づけようとします。

 

「全部できないと、ほめてはダメ」

そんな決まりはありません。

 

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2.子どもをほめる【3つの誤解】

 

 

子どもをほめるときに3つの誤解があります。

 

・「今までできなかった新しいことが、できたとき」しかほめてはいけない

・「むずかしいことが、できたとき」しかほめてはいけない

・「全部、できたとき」しかほめてはいけない

 

これらの誤解は、誰かに言われたわけではなく。

いつのまにか自分で決め、思い込んでいることです。

 

でも、そんな決まりはどこにもありません。

 

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3.ほめすぎはよくないのか?

 

 

「子どもをほめすぎると調子にのる」「ほめられるためだけにやろうとする」。

だから、「ほめすぎるのは良くない」などという意見をたまに聞きます。

 

本当でしょうか?

僕はそう思いません。

 

できれば「叱りすぎない方が良い」ことは、しばしば聞きますが。

 

「ほめすぎない方が良い」という論文や研究結果は見たことがありませんし。

「ほめすぎて子どもがダメになった」という実際の事例も、見たこと・聞いたことは一度もありません。

 

そもそも、ほめることはむずかしく。

子どもがダメになるほど、ほめ続けられないのではないでしょうか。

 

特に幼児期の子どもは、「親や先生にほめられたい」と強く思っていて。

気持ちに余裕があり、ほめられるときには。どんどんほめてあげることは大切なことです。

 

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4.まとめ:子ども(幼児)のほめるところがない【みつけ方】

 

 

幼児期の子どもをほめる「見つけ方」は以下3つです。

 

・今できていること

・ほめのハードルをさげること

・少しできたこと

 

このコツは幼児期~小学校低学年に有効な方法です。

 

小学校中学年以上になると。

これらのことをほめても、子どもの心にひびかなくなってきます。

ですから、やるなら幼児期の今です。

 

ほめることはむずかしく。気持ちに余裕がないとできません。

このやり方なら「誰でも、いつでも、どこでも」できます。

 

今から。できるときには、すかさずほめてみませんか。

 

>>子どものほめ方のコツ

 

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