片付けの目的が『片付いていると気持ちがいい』『次遊ぶ時に遊びやすい』なら。生後4~5年の幼児にはまだその気持は持ちにくく。その気持ちを持てるのは、もう少し上の年齢ではないかと思っている。
もしそうなら。幼児期は大人が主になり、日々をある程度片付いた環境の中で過ごさせる事が大事では
— ひだ ゆう心理相談員(発達) (@Zteacher2017) January 4, 2021
片付けの目的が『片付いていると気持ちがいい』『次遊ぶ時に遊びやすい』なら。
生後4~5年の幼児にはまだその気持は持ちにくく。その気持ちを持てるのは、
もう少し上の年齢ではないかと思っている。
もしそうなら。幼児期は大人が主になり、日々をある程度片付いた環境の中で過ごさせる事が大事では
最近、大人の片づけに関する本や情報は盛んです。
毎日の生活の中で、片づけは避けられないこと。
それでは、
幼児の片づけは、どう教えたらいいのでしょう?
現役の発達相談員の僕が、そのお悩みにお答えします。
【僕の簡単なプロフィール】
保育者として20年。その後、地域の発達相談員と幼稚園・保育園巡回の経験が15年ほどあり。
大学院では保育や教育の心理学(学校心理学)を専攻していました。
所持資格:公認心理師(国家資格)、幼稚園教諭、小学校教諭など
1.子どもに片づけをさせる方法
幼児期の場合、下記2点の経験が有効であると考えます。
・(ある程度)片づいた、整理された環境で過ごす
・大人(親や先生)と一緒に片づける
それぞれ解説します。
(ある程度)片づいた、整理された環境で過ごす
『片づいた』『整理された』という意識は、生まれながらにあるものではなく。
生後からの生活環境の中で徐々に育まれるものです。
掃除の得意な親がいれば、苦手な方もいます。
そして、『片づいた(整理された)』という価値基準は、人(親)によっても違います。
その中で子供は育ち、片づけの感性が育ちます。
だから、もし、子どもの片づけ(の意識)を育てたいのなら。
大人が身近の環境を整える習慣こそが大切であり。
それが、子供の片づけ習慣の「間接的なしつけ」となります。
大人(親や先生)と一緒に片づける
幼児期は『全部自分でできた!』という達成感を感じさせることは結構大事と思っています。
例えば、片付け。
保護者の方が余裕のある時は、
7割は保護者が片付け、最後の3割を子供が片付けるようにし。できたらほめる。
すると子どもは「自分でできた!」という達成感を味わえる事があります。— ひだ ゆう心理相談員(発達) (@Zteacher2017) March 28, 2021
子供がオモチャを片づけるとき。まだ、自分一人では片づけられないなら。
大人と一緒に片づけることは有効です。
その場合、
大人が7割片づけ、最後に子どもが3割片づけ。
できたら、ほめてあげてはいかがでしょうか。
そのことで、
・大人の片づけを見ることで、やり方が分かる
・片づけようとする気持ちがもちやすい
・片づけられた達成感がもちやすい
という利点があります。
2.幼児期の片づけで大切なこと
片づけの目的を
①片づけると、次に遊びやすい
②整理された場は気持ちがいい
とするなら。
その気持ちは、生後4~5年の生活経験の幼児には、まだもちにくく。
もう少し上の年齢になるのではないでしょうか。
『怒られるからやる』ではない、『本当の片づけ習慣』を身に付けることは。
各家庭の習慣も伴う、少し時間のかかることだと思っています。
3.まとめ:片づけの教え方
幼児期の片づけを簡単にまとめると。
①大人による、「ある程度」整理された環境で過ごし
②大人と一緒に片づけながら
③徐々に片づけの意識と技術を身に付ける
ということです。
整理整頓や片づけの意識は、自分が産まれ育った家庭の影響を受けるものと考えます。
ですので、他者に迷惑がかからないのであれば。
片づけの仕方は、それぞれの家庭のやり方があっていいのではないでしょうか。