子どもの片付け習慣は。
「いつから」「どの程度」できるといいのか、迷うことです。
なぜなら、片付け習慣は身につけさせたいけど。
幼児期には「どの程度できたらいいのか」明確な基準がわからないからです。
元保育者・現発達相談員の僕が、幼児期の子どもの『片付けの基準』と『教え方』を解説します。
【僕の簡単なプロフィール】
保育者として20年。地域の発達相談員と幼稚園・保育園巡回の経験が15年ほどあり。
幼児の片付けについてもいろいろな方法を聞いたり、取り組んだりしてきました。
所持資格:公認心理師(国家資格)、幼稚園教諭、小学校教諭など
記事の内容
1.子どもの片づけは「いつから」できるといいのか
何歳からでもいいので。
子どもと一緒に遊んだら、一緒に片づけ、大人が片づける様子をみせてください。
そうすることで、遊んだら片づけることを知り、片づけ方を学びます。
幼児期の片づけの基本は『大人と一緒に片づける』です。
2.子どもの片づけは「どの程度」できるといいのか
子どもの初めの片付けは「一個」です。
最初に、大人がほぼ全てを片付け。
最後の一個を「ここに入れてね(置いてね)」と、うながしてみてください。
そして、片づけられたら「きれいにかたづけられたね」と。
子どもが全部片づけたようにほめます。
まだ片づけの意識をもてなかったら、時々この一個をうながしてください。
これを繰り返しながら、片づけの量を徐々に増やします。
今、片づけが苦手だったり、片づけ習慣を身につけさせたいと思っていたりしたら。
何歳からでもいいので、ここから始めてください。
3.子ども(幼児)の片づけは難しいことです
整理・収納アドバイザーの方が。片付けの一番の目的は、『使うものを次に使いやすくすること』と話していた。もし、そうであるなら。幼児がそれを身に付けるのは難しいことだと思っています。なぜなら、幼児の思いは、今現在にあって。「先のことを想像して、今準備する」という考えが苦手だからです。
— ひだ ゆう🍰発達相談員(幼児) (@Zteacher2017) March 15, 2023
片づけの目的が。
「次、遊ぶときに遊びやすい」「場所が整理されていると気持ちがいい」であれば。
その意識をしっかりもてるのは「幼児期よりあと」だと僕は思っています。
多くの幼児は、親や先生に「叱られるから」片づけるのではないでしょうか。
ですから。幼児期に早急に片づけ習慣を身につけさせることは難しいことです。
4.まとめ:子どもの片づけは「いつから」できるといいのか
大人と一緒に遊べるようになったら。
何歳からでもいいので。
時間のある時には、子どもと大人と一緒に片づけます。
そうすることで、子どもは。
『遊び終わったら片づける』『何をどのように片づけるか』を学びます。
一個の片づけから始め、子どもが片づける量を徐々に増やし。
できたらほめます。
この繰り返しで、片づけ習慣は身についていきます。