僕が考える排泄自立の定義です。
【排泄自立の定義】
①おしっこやうんちを、身体の中に少しの時間ためて
②オムツを外した状態で
③”決まった場所で”排泄する。
この中で一番難しいのは②です。
生後より常時おむつを着用し、密着された状態で排泄していることに慣れきっているため。
おむつを外した開放空間で排泄することに不安があり。
その不安は恐怖に近い場合もあります。
本記事では、
この最も難しい「おむつを外す方法」を紹介します。
なお、おしっことうんちでは、うんちの方がむずかしいです。
ですので、おしっこから始めることをすすめます。
記事の内容
1.オムツを外しておしっこする方法
・まずは家庭トイレを子どもが親しめる場に
・場所はどこでもいい
・入浴の際に、おふろの洗い場で
・オマルで
・布パンツでもらす
・トレーニングパンツに慣れてから
・違う種類(柄)の紙おむつを使う
それぞれ解説します。
まずは家庭トイレを子どもが親しめる場に
家庭用トイレは完全に大人用に作られていて、子どものことは考えておりません。
子どもが安心して入れる場でなければ、オムツは外せません。
まずはじめに、家庭トイレを子どもが親しめる場に作ってください。
①幼児用補助便座と足台をおく
足台は足裏全体がしっかりつき、グラグラしないもの。
足裏全体がしっかりつくことで姿勢が安定し、安心できます。
②照明を明るくする
幼稚園・保育園のトイレは明るく開放的に作られています。
家庭トイレも照明を明るくすることで安心できます。
③子どもが好きなキャラクターのポスターを貼ったり、人形を飾ったりする
子どもに少しでも親しみのもてる場にします。
場所はどこでもいい
トイレの環境を子どもが親しめる場に作っても。
初めはトイレにこだわらないでください。
子どもが最も困難な「オムツを外して」おしっこできれば、場所はどこでもいいのです。
トイレへの移行は難しくありません。
入浴の際に、おふろの洗い場で
入浴は自然にはだか(オムツを外す)になります。
入浴前に水分を多めにとり、おしっこをうながしてみてはいかがでしょうか。
何も身につけていない状態での排泄に不安なら、布パンツをはかせ、そこにもらしてもいいです。
オマルで
家庭用トイレは抵抗のある子は多いです。
オマルを活用してはいかがでしょうか。
家庭用トイレと違い、オマルは完全に子ども用に作られています。
衛生面が気にならなければ、居間やテレビの前など子どもがリラックスできる場に置いて成功している方がいます。
布パンツでもらす
何も身につけていない状態での排泄に抵抗あるなら「布パンツにもらす」経験も有効です。
オムツを使わず布パンツ使用の保育園があり、布パンツにもらす経験を重ね排泄コントロールの力を育てています。
家庭ではお風呂を活用すると、掃除もラクです。
トレーニングパンツに慣れてから
布パンツでの排泄に抵抗あるなら、オムツよりも薄いトレーニングパンツはいかがでしょうか。
子どもはオムツのぶ厚い密着感での排泄にになれきっているので。
少しずつ薄くしていくことがポイントです。
違う種類(柄)の紙おむつを使う
どうしてもオムツを外せないなら、いつもと違う種類のオムツを試してみては。
いつものオムツにマジックで柄を描くなどもどうでしょうか。
「少しの変化」に慣れさせることからスタートです。
2.いつからオムツを外すのか?
繰り返しますが。
トイレトレーニングで一番むずかしいのは、オムツを外した状態での排泄です。
生後から常時密着したぶ厚いオムツの中での排泄に慣れきっているため、外すことに不安(恐怖)があります。
ですので、
余裕のあるときには、できるだけ早くから時々オムツを外した状態で排泄する経験は有効です。
もちろん、トイレやおまるじゃなくてもいいので。
オムツを開いて、オムツから開放した状態で排泄させてみてください。
3.おねしょが心配なら夜はつける
排泄自立の順番は、
①おしっこ
↓
②うんち
↓
③夜のおねしょ
です。
そして、この順番にトイレトレーニングがむずかしくなりますが。
おねしょは、トレーニングではなく身体の機能の成長を待つことです。
ですので、子どもが嫌がらなければ日中のおむつが外れていても。
夜はおむつをつけた方が洗濯等がラクです。
夜におむつをつけることで、日中の排泄自立が逆戻りすることはありません。
4.まとめ:オムツを外しておしっこする方法
トイレトレーニングとは、「オムツ排泄からトイレ(おまる)排泄」に「慣れる」ことです。
方法も大切ですが、慣れるためには時間をかけることも重要です。
あせらず、ときどき親子ともに休みながら進めてください。
また幼稚園・保育園に通われている方は家庭と園とで一緒にすすめていくと有効です。
トイレトレーニング