子育て情報の中で。
「自己肯定感は大切」「自己肯定感が低く心配」など。「自己肯定感」という言葉はよく使われます。
「自己肯定感」とは一体何でしょうか?そして、なぜ必要なのでしょうか?
本記事では、自己肯定感とは何かを解説し。
子ども(幼児)の自己肯定感の高め方をズバリお答えします。
1.【子ども】自己肯定感の高め方
自己肯定感や自信というのは。
子どもが、『今のままの自分で、いいんだ』と”本当に”思えることです。
そして。幼児がそう思えるのは、「何かができるようになった」時ではありません。
できない自分、ダメな自分を含めた、「丸ごとの自分」を親に受け入れてもらえている、と子ども自身が実感できる時に感じられるものです。
ポイントは、親が本当に「丸ごとの子ども」を受け入れているか
親が、本当に心から”そう思っているか”が重要です。
言葉で言っていても。本心でなければ、子どもは表情や態度で見透かします。
自己肯定感(じここうていかん)とは、自らの在り方を積極的に評価できる感情、自らの価値や存在意義を肯定できる感情などを意味する言葉であり[1]、自尊心(英語: self-esteem)、自己存在感、自己効力感(英語: self-efficacy)、自尊感情などと類似概念であり同じ様な意味で用いられる言葉である[2][3][4][5]。現在、これらの言葉は多義的に用いられることが少なくなく、結果としてあらゆる肯定的な心理的要素を表現する包括的名称(umbrella term)となっているという指摘がある[6]。
Wikipediaより引用
2.子どもの自己肯定感はなぜ必要か
自己肯定感が満たされなければ、人の欲求の頂点である自己実現欲求へと進むことができないからです。
【マズローの唱える自己実現欲求】
人間の欲求のうち最も高度であり,同時に最も人間的な欲求として,自己の内面的欲求を社会生活において実現すること。アメリカの心理学者 A.マズローは 1954年に欲求5段階説を発表した。人間には下位から順に生理的欲求,安全への欲求,社会的欲求,自尊欲求,自己実現欲求があり,下位の欲求が充足されると,より上位の欲求が人間の行動動機となるとした。自己実現欲求は,人間の物質的欲求が充足されたあとに発現する欲求である。したがって豊かな社会においては,この自己実現欲求が人間の重要な行動動機であると考えられている。
引用:コトバンク
この理由を「マズローの欲求5段階説」から解説します。
マズローの欲求5段階説
マズローの欲求5段階説とは
【 マズローの欲求5段階説 】とは。
アメリカの心理学者アブラハム・マズローが「人間は自己実現に向かって絶えず成長する」と仮定し、人間の欲求を5段階の階層で理論化したもです。
下の欲求から上の欲求へ
マズローによれば、人間の欲求には「生理的欲求」「安全の欲求」「社会的欲求」「承認欲求」「自己実現の欲求」の5段階があります。
自己実現の欲求 | 他の4つの欲求がすべて満たされたとしても、人は自分に適していることをしていない限り、すぐに新しい不満が生じて落ち着かなくなってくる。自分の持つ能力や可能性を最大限発揮し、具現化して自分がなりえるものにならなければならないという欲求。すべての行動の動機が、この欲求に帰結されるようになる |
承認欲求 | 自分が集団から価値ある存在と認められ、尊重されることを求める欲求。他人からの評価に加え、自分自身の評価が重要 |
社会的欲求 | 生理的欲求と安全欲求が十分に満たされると、この欲求が現れる。自分が社会に必要とされている、果たせる社会的役割があるという感覚。情緒的な人間関係についてや、他者に受け入れられている、どこかに所属しているという感覚 |
安全の欲求 | 安全性、経済的安定性、良い健康状態の維持、良い暮らしの水準、事故の防止など |
生理的欲求 | 生命を維持するための本能的な欲求で、食事・睡眠・排泄など |
これら5つの欲求にはピラミッド状の序列があり、下の欲求が満たされるごとに、一つ上の欲求をもつようになります。
一番下の生理的欲求が満たされなければ、次の安全の欲求には進んでいけません。
承認欲求が満たされなければ自己実現へは進めない
承認欲求とは、他者からの評価に加え、重要なのは自分自身の評価。
つまり自己肯定感です。
マズローの説によれば、承認欲求(自己肯定感)がもてなけなければ。
次の自己実現までは進めないということです。
3.自己肯定感の低い子は多い
以下が、自己肯定感の国際比較です。
少し古い高校生を対象としたデータですが。
日本人は、自己肯定感の低い(自信をもてない)子の割合が多いことが分かります。
教育現場では、現在も変わらない課題です。
4.まとめ:【子ども】自己肯定感の高め方
この記事を簡単にまとめると。
「ありのままの子どもを、丸ごと愛することが大切ですよ」ということです。
それは、決して「子どもの間違いや、できないことをそのままにしておく」ではありません。
子どもなので、教えなければ分からないことがたくさんあります。
なので、しっかり教えるべきです。
それも含めて「今のあなたが大好きよ」が大切、と言うことです。