幼児期。育児中の誰もが取り組むトイレトレーニング。
苦戦する方も少なくないと思います。
子どもがトイレ排泄を嫌がる理由は何か?
今回はその理由をズバリお答えします。
嫌がる理由を理解できると、その理由に合った解決策が分かります。敵を知ることが大切です。
※この記事では便宜的に「トイレトレーニング」という言葉を使いますが。排泄自立はくれぐれも、トレーニング=訓練的にならないことが大切です。
記事の内容
1.子どもがトイレ排泄を嫌がる理由
理由は3つです。これらにより、トイレトレーニングは難しくなります。
<情緒的・機能的な問題>
①オムツを外した状態で排泄することが不安【最大の理由】
<場所の問題>
②トイレの空間が怖い
③便器サイズが子どもの身体に合っていない
それぞれ解説しますね。
①オムツを外した状態で排泄することが不安【最大の理由】
オムツの無い、密着感の無い状態で排泄することは「恐怖に近い不安」をもつ場合もあります。
生後、多くの子がオムツをし。そのオムツで密着された空間の中での排泄を、2~3年経験します。
ですので。いきなり、おむつを外した状態で「おしっこしてごらん」と言われても抵抗があるのは自然なことではないでしょうか。
徐々に時間をかけて慣れていくことが大切ですね。
オムツを外した状態での排泄が最も難しく。ここさえクリアしたら8割自立です。
オムツを外して排泄できるなら、場所はトイレにこだわらず、どこでも構いません。
ちなみに、高齢者施設の介護士の方に聞いた話では。高齢者の方がおむつが必要になっても、初めのうちはオムツの中でスムーズに排泄するのは難しいとのこと。
長年の経験からの切り替えは、時間がかかるということです。
②トイレの空間が怖い
オムツを着用している時には必要のなかった場所、トイレ。
家庭のトイレは「狭かったり」、「薄暗かったり」。子どもにとっては「怖い」と感じる場合があります。
好きなキャラクターのポスターを貼ったり、小さなぬいぐるみを置いたり。安心できる工夫は大切です。
また、普段から。トイレに入ることや服を着たままでもよいので、便座に座ることを遊び感覚でしていると、トイレに慣れ、その後のトレーニングがスムーズかもしれません。
③便器サイズが子どもの身体に合っていない
トイレで身体を安定させるためには。「幼児用補助便座」と「足裏全面がつく足台」は必ず必要です。
たまに、足台を設置していない方がいますが。足ブラブラ状態では特にうんちは、力を入れていきめません。身体が不安定なために、便座に座ることに不安をもつ場合もあります。
イスに座る場合も同様じですが。身体が安定するためには、足裏全体がしっかり床に着くことが重要です。
2.トイレの理想は、幼稚園や保育園
家庭のトイレは、大人用に設計されており、子どもも使用することを前提には作られていません。
園のトイレは、子どもの身体に合った大きさの便器があり、広く、明るく、設計されており。子どもには理想のトイレ環境です。
しかも、先生方はトイレへ誘うタイミングや言葉がけには慣れているので。入園後にスムーズに排泄自立できる子は多いです。
もし、入園までにトイレトレーニングが進まなかった場合。自宅で無理に進めるよりは、入園後に園と家庭と一緒に進めた方が効果的ではないかと僕は考えています。
排泄自立の考え方は、園によっても異なりますので、心配な方は、入園前から園とよく相談されることをおススメします。
3.おむつに頼りすぎないことについて
生後から紙オムツの密着空間の中での排泄に慣れ。ある時期から「突然」オムツを外すことに子も親も困難が生じます。
生後から紙オムツに頼り過ぎず、余裕のある時にはオムツ外した開放空間で排泄することを「たまに」でいいので経験しておくと。トイレトレーニングの苦労は少なくなるだけではなく。子どもとのより良い関係づくりにもなると考えます。
便利なオムツを「上手に使うこと」を考えてもいいかもしれません。
4.まとめ
トイレトレーニングを進めるためには。
まずは、子どもが嫌がる理由をよく理解し。その理由に応じて、お子さんに合った対応を考えることが大切です。
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