投稿記事一覧 生活

子どもの偏食の対応方法【基本は4つ】

2021年5月22日

 

 

こんにちは。ひだです。

幼児期に一番多い悩み。偏食。

その「原因」として知って欲しいことは以下の記事をご覧ください。

 

 

この記事は、偏食の具体的「対応方法」です。

 

おやつはいくらでも食べるけど…

食事は食べられる物が少ない…

これから、どう対応したらいいのでしょうか?

こんな悩みにお答えいたします。

 

スポンサーリンク

 

 

1.子どもの偏食の対応方法

 

 

大原則1つと、基本対応方法は4つです。

 

◎大原則:いま食べられる物で「しのぐ」

①あきらめない

②食事の時間を楽しく

③苦手な物も少し出してみる

④食事の環境や場を変えてみる

 

それぞれ解説しますね。

 

◎大原則:いま食べられる物で「しのぐ」

幼児期の偏食の大原則は。

『いま食べられる物でしのぎながら、食の経験を広げ、味覚の成長を待つ』

です。

 

食べられるものを「増やす」ではなく。

今食べられるもので「しのぐ」です。

 

いま食べられるもので「しのぎ」ながら。

食の経験を広げ、味覚の成長とを待ちます。

 

そのうえで。以下の4つの基本対応を考えてください。

 

①あきらめない

 

味覚が完成し、食べられるようになるのは小学校高学年くらいです。

 

それまでは、一時期、以前より食べられなくなったり。

 

その後、食べたり食べなかったりを繰り返しながら、徐々に少しずつ食べられるようになります。

 

幼児期は味覚も発達の途上なので、まずはあきらめないことが大事。

そのうえで、『今出来ることを出来る範囲で』やっていくことです。

 

 

②食事の時間を楽しく

味は舌から感じ、”おいしさ”は脳で決める 

同じ食べ物でも。

気の合う人との楽しく会話しながらの食事は、普段の食事より、もっとおいしく感じませんか?

 

味は、舌の「味蕾(みらい)」という味センサーで受容します。

 

そして。

味と共に、「食の環境」、「雰囲気」、「その時の快・不快感」、「経験」等とがあわさって。

最終的に脳でおいしさを決めます。

 

だから、「楽しい食事→おいしい食事」になるのです。

 

 

【味蕾(みらい)】

脊椎動物の味覚器。主に粘膜の乳頭に分布する、花の蕾(つぼみ)状の器官。頂部の小孔から味の刺激を受け、味覚神経に伝える。味覚芽

出典 小学館デジタル大辞泉

 

 

 

小食な場合。つい食べさせたくて、顔や言葉がけわしくなりがちではありませんか?

 

食べてほしい気持ちは少しおいといて。

まずは、食事を楽しい時間にすることが大切です。

 

そして、親が美味しそうに楽しく食べる姿を見せることで。

子供も「ちょっと食べてみようかな」という気持ちになるかもしれません。

 

 

③苦手な物も少し出してみる

お皿に少しだけ乗せてみる、お弁当に少しだけ入れてみることで。

 

「食べてみようかな」と思う時があるかもしれません。

 

特に幼稚園のお弁当、保育園の給食はとても期待できる機会です。

 

お皿になければ、お弁当に入っていなければ、食べるチャンスさえつくれません。

 

食べなくても、箸でつまむ、スプーンに乗せるだけでも子どもにとっては大きな一歩となります。

 

 

④食事の環境や場を変えてみる

外で食べるとおいしい、という経験はありますよね。

 

「おいしさ」は単なる「味」だけではなく、環境や雰囲気なども合わさって「おいしさ」になります。

 

保育園で先生や友達と一緒のお弁当や給食のときに。

普段自宅では食べられなかった物も食べられた、という話はよく聞きます。

 

以下のツイートもご覧ください。

 

親戚の家に遊び行った時、外食の時、家族で公園に遊びに行った時などには。

普段苦手な物もさりげなく試してみるのはいい方法です。

 

幼児期以降は、それまでの自宅中心の生活から生活の場が広がり。

自宅とは違った環境で食べる機会が増えます。

 

つまり、食べられる物が徐々に増えるチャンスが広がる、ということです。

 

 

2.まとめ:子どもの偏食の対応方法

 

 

4つの方法を提案しましたが。もし、やれそうなことがあったら試してみて下さい。

でも、どうしても食べてくれないときには。「やすみ、やすみで」いきましょう。

 

食の問題で悩んでいるのは、あなただけではありません。

 

もし、今、お子さんが食べられないことで悩んでいるとしたら。

それは、あなただけの問題ではありません。

 

周囲にいる多くのお母さんが同じ思いでいると、知って下さい。

悩んでいるのは、あなた一人ではありません。

周囲の人は言わないだけです。

 

参考に僕の偏食ツイートにいただいたコメント集をお読みください。

少し安心できるかもしれません。

 

食事は毎日のことです。あせらずに進めていくことが大切ですね。

 

 

 

【参考文献】

・山本 隆(1999)「おいしさの脳科学」大阪大学大学院人間科学研究科行動生態学講座

・河村洋二郎編:うま味ー味覚と食行動ー共立出版,1993.

・山野喜正,山口静子編:おいしさの科学 朝倉書店,1994.

・山本 隆:脳と味覚ーおいしく味わう脳のしくみー共立出版,1996.

・佐藤昌康,小川 尚編:最新味覚の科学 朝倉書店,1997.

・西村実穂,水野智美編:気になる子の偏食チャイルド本社,2014.

 

 

 

 

スポンサーリンク



-投稿記事一覧, 生活

© 2024 ひだ ゆうweb