春に幼稚園入園児の相談
『初めて1回オムツを外してトイレでオシッコ成功したが、またオムツに戻った』との相談排泄に限らず、子供の発達は"0→1"が最も難しい。
1回成功は大きな成長のあかしであり、今までの努力が正しかったという事
その後は、できたりできなかったりを繰り返しながら成長する pic.twitter.com/CZjLYNsNAt— ひだ ゆう心理相談員(発達) (@Zteacher2017) January 6, 2021
春に幼稚園入園児の相談
『初めて1回オムツを外してトイレでオシッコ成功したが、またオムツに戻った』との相談
排泄に限らず、子供の発達は"0→1"が最も難しい。
1回成功は大きな成長のあかしであり、今までの努力が正しかったという事
その後は、できたりできなかったりを繰り返しながら成長する
幼児期の成長で意識していただきたいのは、
三つです。
・できたり、できなかったりを繰り返しながら成長する
・初めて一回成功するまでが難しい
・急にできるようになる(ように見える)
このことを、意識していないために、
せっかく成長しているのに、あと少しのところで
あきらめ気味になる方が少なくありません。
では、解説します。
1.幼児期の成長
できたり、できなかったりを繰り返しながら成長する
乳幼児期の成長は、時間に比例して
一直線に成長するものではありません。
排泄自立や着替え、食事の好き嫌い等々。
『できたり、できなかったりを繰り返しながら』成長します。
まずは、このことをしっかり意識してください。
なので、できなくなった時にあせらず、
少し長い目で見ることが大切です。
【 例えば、オムツを外してトイレで排泄 】
一度、オムツのを外しての排泄に成功しても。
翌日には、またオムツで、ということもあります。
これが、普通です。
がっかりしないでくださいね。
一時期、できなくなることは後退ではありません。
ここであきらめててしまっては、
今までの親子の努力が水の泡です。
初めて一回成功するまでが難しい
排せつの場合も、
オムツを外して、初めて一回成功までが一番難しい。
排泄の限らず、子どもの成長はすべてそうです。
トイレでおしっこができるようになるのを、成長の「1」とします。
周囲の大人は【0→1】の間は、特に成長が見えにくいため、
継続が難しく。
”初めての成功”までは、より険しい道のりとなります。
トイレでの排泄なら、
・実際に排泄しなくても、トイレに入ってみようと思えたり。
・座ってみようと思えたり。
これも、立派な成長。
【0→1】の間には目には見えない成長があります。
だから、大人が期待する目に見える成功がなくても。
小さな成長を感じながら、
途中であきらめないことが大切です。
そして、一回成功後も、できたり、できなかったりを繰り返しながら、
うず巻き状に成長します。
排泄以外の成長も、みな同じです。
急にできるようになる(ように見える)
友人の子が「自転車を補助輪なしで『急に』乗れるようになった」と聞いた。
幼児期の発達相談でも。
トイレでの排泄、言葉、偏食等々、『急に出来るようになった』という事はよく聞くこと。成長は一直線ではない。
成果が見えない『力をため込む時期』がある。あきらめず、続けていくことは大事。 pic.twitter.com/TYYUFHp9Yr— ひだ ゆう🍰発達相談員(幼児) (@Zteacher2017) September 11, 2022
正確に言うと。
急にできるようになった訳ではありますん。
そう見えるだけです。
自転車を乗れるまでには、ちょっとだけ乗れたり乗れなかったり、
【0→1】の間の『力をため込む時期』があります。
長時間乗れるようになったとき、
周囲には急に乗れるようになったと見えるのです。
2.まとめ
幼児の成長は、一直線ではなく、
できたり、できなかったを繰り返しながら、
できるようになります。
できない時期は後退ではありません。
周囲はあせらずに、励まし続けることが大切です。