「空気が読めない」という子がいます。
また、幼稚園や保育園から。
そのような指摘があるかも知れません。
「空気が読めない」とはどういう状況か。
どう、対処したらいいのか?
発達相談員の僕が解説します。
【僕の簡単なプロフィール】
保育者として20年。その後、地域の発達相談員と幼稚園・保育園巡回の経験が15年ほどあり。
大学院では保育や教育の心理学(学校心理学)を専攻していました。
所持資格:公認心理師(国家資格)、幼稚園教諭、小学校教諭など
1.「空気が読めない子」とは
「空気が読めない子」とは
他人の気持ちや社会的な状況を適切に理解し。
適切に対応することが難しいことを指す言葉です。
これは、他人とのコミュニケーションや社交場面で。
しばしば誤解を招いたり、不快な状況を引き起こしたり、
することがあることを意味します。
「空気が読めない」具体的姿
具体的には下記のような姿ですが。
幼児期には、ある程度はどの子にもある姿なので。
日常生活に支障が出ていなければ、問題ありません。
・友達の顔の近くで話をする(距離感)
・静かにすべき場で大きな声で話をする(声のトーンやボリューム)
・友達が嫌がっていることに気づかない(顔の表情を見分ける)
・「太っている」など、相手が嫌がることを気づかずに言う(相手の気持ち)
・片付けの時間になり、周囲の子は片づけているのに遊び続ける(周囲の状況)
2.空気が読めない子どもの対処法
「他人の気持ちや、その場の状況をうまく判断できない」
ということなので。
①その場の状況を具体的に説明し、
②そして、どう行動したら良いのかを知らせます。
<事例>
『友達の近くで、大きな声で話をする』
友だちに大きな声でお話をすると、
耳が痛くなっちゃうよ。(①状況の説明)
アリさんの声でお話しようね。(②行動の仕方を知らせる)
3.空気が読めない理由
幼児期は、生活経験が少ないため。
他人の感情や社会的な暗黙のルールを理解しにくいことがあります。
程度の差はありますが、誰にでもあることです。
生活に支障がなければ。
成長とともに、徐々に空気が読めるようになりますが。
自分の生活、他人との関わり、集団生活の中で支障がある場合は。
支援があった方がいいです。
4.まとめ:空気が読めない子どもの対処法
「空気が読めない」ことは。
幼児期には誰にも見られることですが。
自分自身や周囲に支障がある場合には。
早めに支援した方がいいです。
自分では気づかずに、行動してしまっているからです。
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