子どもが遊んでいるときに、遊具や物を投げることがあります。
ほかの子に当たると危険だったり、物が壊れたりするので。
親としてはやめさせたい行動です。
現役の発達相談員である僕が。
子どもが物を投げる心理と対処法を解説します。
【僕の簡単なプロフィール】
保育者として20年。その後、地域の発達相談員と幼稚園・保育園巡回の経験が１５年ほどあります。
大学院では保育や教育の心理学（学校心理学）を専攻していました。
所持資格：公認心理師（国家資格）、幼稚園教諭、小学校教諭など
記事の内容
１．子どもが物を投げる心理
子どもが物を投げる心理
子どもが物を投げる心理は、以下です。
・探求心や発見欲求
・自己表現や自己アピール
・感覚的な刺激と興奮
・空間認識と運動発達
それぞれ解説します。
探求心や発見欲求
幼児は自分の身体的能力や周囲の世界を探求したり。
新しい発見をしたりすることに興味を持っています。
物を投げることで、物の動きや音などを観察し、新たな情報を得ることができます。
自己表現や自己アピール
幼児は自分自身を表現するために物を投げることがあります。
投げることによって、自分の存在や力を示したり。
周囲の人々の注意を引いたりすることができます。
感覚的な刺激と興奮
物を投げることで得られる感覚的な刺激や興奮が、幼児にとって楽しい体験となることがあります。
投げた物の動きや音、投げた先の着地点などに興味を持ち。
それを繰り返し体験することで快感を得ることができます。
空間認識と運動発達
物を投げることは幼児の空間認識や運動発達にも関与します。
投げる対象の的中や投げる力の調節など。
目標を追い求める過程で身体的な制御や協調性が発達します。
２．子どもが物を投げる際のリスクと対処方法
幼児が物を投げる行為は。
楽しみや探求心を満たす一方で、いくつかのリスクを伴います。
以下に、幼児が物を投げる際のリスクと対処方法を紹介します。
投げたものが当たる
投げた物が誤って他の人や物に当たる可能性があります。
これを防ぐためには、幼児に投げる対象を安全なものに限定し。
人や壊れやすい物の周囲では投げないように指導します。
壊れることやケガ
投げた物が壊れることやケガをすることもあります。
こうしたリスクを減らすためには。
頑丈な物や柔らかい素材のものを選び、投げる場所を広く確保し、周囲に注意を促します。
子ども自身のケガ
子ども自身が投げた物によってけがをすることも考えられます。
このリスクを軽減するためには。
子どもには適切な投げ方や力の調節を教え、投げる動作の安定性を向上させます。
親の役割
投げる行為が頻繁な場合には。
子どもの近くにいて、投げる行為を見守り、適切な指導と監督を行います。
また、子どもに投げる行為のルールや制約を理解させ、安全な環境を提供します。
３．子どもに投げないように促す方法
代替手段の提供
子どもが物を投げる行為は。
子どもの成長や探求心、自己表現の一環ではありますが。
状況により、投げないように制限することが必要な場合もあります。
その場合、子どもには物を投げる以外の適切な代替手段を提供します。
例えば、ボールを転がしたり、積み木を倒したりするなどの遊びを提案します。
これにより、幼児は「物を投げる欲求」を他の方法で満たすことができます。
適切な物・場所の提供
危険な物・場所での「投げて遊ぶ行為」は制限が必要ですが。
安全な物・場所を提供し、投げたい欲求を満たすしてあげることは大切です。
投げるための遊具（ボールなど）を用意し、広い公園等で遊べるよう、親が誘い。
子どもの「投げて遊びたい欲求」を満たしてあげます。
４．まとめ：子どもが物を投げる心理と対処法
物を投げる行為を見ると、危険があるため。
すぐに止めたくなりますが。
子どもにとっては、身体の成長や発達を促す遊びの一つでもあります。
安全には十分留意しつつ、子どもが物を投げる行為を否定しすぎず。
安全のルールを確認しながら、楽しめるように配慮することは大切です。
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